最後にお世話になった民間企業から打診がありました。
家族の介護で困っていた時、非常勤で拾ってくれた会社です。
私が身軽になったことも知っているようで、今度は正社員での打診です。
公務員は「組織」で動きます。
公平性とサービス水準の平均値の維持が大切で、かつ人事の流動性が高い職場ですから、組織・システムの構築と運営で、判断・思考・対応を進めます。
ですから、個人のつながりでお仕事を進めることは非難されがち、とがった個人の存在や能力は排除されがちです。
お世話になった民間企業は「人」で動きます。
とがった個人の存在や能力、つながりが大きな成功や利益、問題解決を導くことが多いです。
ですから、能力の高い人に仕事が集中しがち、特定の人への依存が高まりがちです。
組織で動くというより、個人営業主の競争と協働で動きます。
打診の内容、私に求められているのは、社内の組織構築。
個人の自由は尊重したまま、業務の個人依存度を下げていく。
個人主義的な社風は守ったまま、社員の精神衛生をフォローする。
カウンセリング、キャリア形成、ハラスメント防止などのシステム構築。
もう一度働けることは、経済的な不安を一気に解消に導きます。
でも、……でもです。
少し時間をおいて、お断りする予定です。
期待されているような業務を達成する自信と健康とが、今の私にはないのです。
でも、経験や業績を評価されたこと、56歳に正社員のオファーをしてくれたことは、何だかとてもうれしいです。これが「人生のピーク」というヤツかもしれません(笑)
そもそも、6月には松本市へ引っ越しですしね(笑)