55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

21世紀の価値観

 「心身二元論」「方法序説」と言えばデカルト

 デカルトは旅に出て、「自分が生まれ育った土地の価値観とは異なる価値観」の存在に気づいたそうです。

 そして「既知の価値観」と「異なる価値観」とを比較・対照して考えたのですね。

 複数の価値観を「比較・対照」することで、「物事の本質」「共通するビジョン」「創造的な発想」を導くことができる…というのが、デカルトが私たちに残してくれたこと。

 これがグローバル社会で求められるセンスの一つ。

 「比較=優劣・排除」ではないんですね(古い価値観)。

 「比較=創造のヒント」なんです(新しい価値観)。

 

 東京オリンピックに関するいろいろが報道されています。

 オリンピックという「多様な価値観が集うことで創造性が刺激されるイベント」の運営が、「過去を根拠としたもの」なのかもしれません。

 そうなると、東京2020は「過去の焼き直し」で終わります。

 オリンピックに必要なのは「未来を根拠にした、創造的な思考」だと思うのですが…。

 

 「過去を根拠とした発想」が、過去と未来とを「比較」して、「未来を排除する」「創造的な発想を否定する」…そんな動きがあったのかな…と考えたりしています。

 やっぱり、過去の経験や実績は見えやすく、評価しやすいですからね。

 未来を根拠とした創造性や才能を、数値で評価することは難しいです。そうなると、人間関係や組織の力学によって、創造性は否定され、才能は排除されます。そんな悪循環が、新型コロナウィルスによる延期で噴出したのかもしれません。

 

 ×比較→優劣の判定→選択と排除

 ○比較→本質の発見→創造と未来

 これからの世の中は、下の方向で進んでほしいと思います。

 というか、学校の探求学習や入試は、もうとっくにこの方向に進んでいるのです。

 知らぬは、大人ばかりなりと思う今日この頃です。

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