55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

退職・再就職のジレンマ

 

再就職のことなど

 早期退職後、ご縁があって個人でお仕事をいただくようになりました。

 ただ、その収入で生計がたっているわけではありません。世間的に言えば、非正規パート従業員であり、新聞に載るなら無職の男性です。

 一方、間もなく定年退職を迎えるかつての同僚が考えている「再就職」は、組織・企業に正社員で雇用されること。つまり、年金支給までの収入や生きがいを求めてのこと。要するに、まだ働きたいのですね。すばらしい。

 

再就職のジレンマ

 年齢が年齢ですから、再就職となれば「経験・人脈・実績」の評価になります。

 役割はマネジメント。最初から役職付き。

 ただ、時代の価値観が大きく変化しています。そのことをよくわかっている人たちでもあるので、「経験・人脈が役に立たないこと」もよく知っています。だからこそ、「退職×再就職」では、「これからの社会に必要なこと」をしたいと考えています。

 しかし、「これからの社会に必要なこと」は、若者が進めた方がよいこともわかっていますし、そこに高齢者が入るのは…という意識もあります。

 経験・人脈・実績がなければ再就職できないことはわかっていますが、再就職したら過去の経験・人脈・実績はリセットして働きたい…というジレンマ。

 

過去に拘束されると

 自分が受験生の時、無名・もしくは悪名の方が高かった高校が、今は東大進学者続出の進学校になっていたという経験はあるでしょうか。

 いろいろな分野で「序列」は変化しています。さらに言えば「序列」で評価することも古くなっています。そういうことが、頭ではわかっていても、心情的には抵抗がある。難しい判断を下す時、昔の価値観や心情に支配されて思考が止まってしまう。

 あるいは、自分が生きてきた時代の価値観を根拠に思考・判断を進めてしまう。本当は、「これからの社会に必要なこと」を根拠にしないといけないんですけどね。

 バブル世代とひとくくりにするのは良くないのですが、つまりは「頭では未来を根拠に思考しつつも、心は過去の経験に拘束されている」というのでしょうか。結局は、「もうそういう時代ではないネイティブ」なんですね。

 もちろん、若者は「これからの時代ネイティブ」です。

 

現役引退後の生き方(個人の感想です)

 組織の雑用、社会の下請けでいいのかなと思います。

 現在の私のお仕事も、そういう感じ。

 でも、下請けがいないと現場は回らないわけで、逆に言えば、雑用・下請けに徹することで現場が回ってくれるとうれしいですね。若い人がどんどん新しいことを進めるために、しんがりをつとめる。

 そのことが、これからの社会に必要なことを学ぶ貴重な機会とポジティブに考えています。

 残りの人生は、過去の経験が活かされる部分は半分。

 残りの半分は、未来を根拠とした新しい発想が必要。

 結局は、そういうことなんですね。