
大王わさび農場にて
◆50歳を越えると~の記事の主旨は
①再就職がなかなか決まらない
・年齢制限にひっかかる
・書類で落ちる
・決まるまで数十社受ける(つまり数十社落ちる)
②再就職できても給与が大幅に下がる
・半分くらいになるケースも
・子供の学費が、生活費が…
③経験が評価されない
・役職経験をアピールしても…
・前職ではベテラン社員として評価されていたんだけど…
◆かつての同僚たちの転職事情は…
私の世代(バブル世代)までの転職は、何となく35歳までという暗黙の了解がありました。逆に言えば、35歳までに定職に就け、35歳になったらその職場に腰を据えろということですね。
しかし、40歳過ぎてもポロポロと転職してゆく仲間は少なくありませんでした。
よくあるパターンは…
①妻の実家の家業(自営業)を継ぐ
ローカルな製造業・観光業などが多かったです。旅館の若旦那になった友人は、今や大旦那で町おこしのリーダーです。
②ヘッドハンティング
いわゆる「スーパー公務員」のはしりの方々です。能力が高く、未来を根拠に考えることができ、民間協業で道の駅などの事業をビジネスとして成立させ、地域の長老や上司の嫉みを受ける方ですね(笑)。こういう人を引き抜く企業はお眼が高いとしか言いようがない。
そして、公務員ではなくても、日本の未来、地域の将来を支えることはできる。むしろ、公務員の方がやりにくい。民間でやろうとなるのです。
③公募受験×合格
大手企業の中途採用に応募して合格する。
大学の准教授になった同僚は、現在教授です。
要するに…私の周辺には「公務員」というお仕事に見切りをつけた人も少なくないのです。「公務員として国民の生活を支える」という使命感を持ち、それを実現する優秀な人間ほど、「小泉~安部」という流れの中で離れていった…というのが個人的感想です。
◆50歳を越えたら人生をどうとらえるか
今日はプロ野球開幕の日。
小学校で野球を始め、エースで四番、高校で甲子園に行き、神宮で活躍し、ドラフト指名を受けて入団した選手にも、やがて現役最後の日が来ます。いわゆる「戦力外通告」ですね。そこで球団から、「バッティングピッチャー」「ブルペンキャッチャー」にならないか…という声がかかる人もいます。
ドラフト入団時には高額な年棒・契約金を提示された選手でも、ブルペン捕手となれば、「サラリーマン」です。現役時代からは比べようもない減収になるんですね。これ、早期退職した今の私に重なります(笑)。
早期退職した時、私の「現役時代」は終わっているんです。
今は、「ブルペン捕手」「用具係」なんです。裏方なんですね。
そう考えると、立場・収入・求められていることがすべて腑に落ちます。
そして、裏方のやりがいが、現在の幸福感につながっていることもわかります。
◆転職がキャリダウン、給与ダウンになることも
エースで四番から、バッティングピッチャー、ブルペン捕手、用具係になるのが50歳からの転職…という覚悟は必要かもしれません。
裏方になることを「キャリアダウン」とする世間の価値観もあります。自分の中でも「都落ちした…」という感覚はなくはないでしょう。でも、求められるバッティングピッチャー、ブルペン捕手になることができれば、それはそれで幸福です。
転職活動をすると、所属する組織の看板で「仕事×給与」があったことを痛感します。そして50歳を越えた再就職は、確実に「個人の人柄」「個人が産み出すことができる利益」が問われます。私の場合は、それがブルペン捕手だったというオチ。
裏方体質だった私にとって、やっと得た幸福なのかもしれません。
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