55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

夢から離れた途端に夢が叶うこと

 コロナで没になった依頼に、高校から進路についてお話をってのがありました。

 ワークショップ型に作っていましたが、ご時世、無理ですね。

 

目標を設定して、その目標を叶えた人は9%

 キャリアデザイン専門家の研究によると、その数は9%。

 夢や目標を設定し、その実現に向かって努力して叶った人の数です。

 つまり、学校や家庭では、子供たちに「9%になれ」という指導をしているんです。

 

人生の前半を順調に送る人は41%

 義務教育を終えると「受験」があります。 

 ・高校→就職、高校→専門学校→就職。

 ・高校→大学→就職、高校→大学→大学院→就職。

 このルートを「浪人なし」「就職は正社員」で進んだのは41%。

 ちなみに、正社員となった41%のうち、3割が3年以内に退職・転職しています。

 このデータは6年前のものなので、今はもっと減っているかもしれません。

 大人が望む理想を叶える子供は、2人に1人もいないんです。

 

原因を考えるのはあまり意味がない

 いや、意味はあるんです。しかし、原因を考えると「日本経済の問題」に進んでしまいます。「悪いのは政治」となると、自分ごととして考えることや、解決の発想に進みません。

 

気付いてい欲しいのは、背景となる時代や価値観

 翻訳すると、医師になりたいと思っても、実際に医師になれるのは100人中9人ってこと。これは、プロスポーツ選手とか、学校の先生とかでも同じ。

 で、9%になるためには「競争で勝つ」という教えになります。

 これは、「人口増×競争原理」という資本主義の発想ですね。そもそも「9%とか、41%という数字が出てくることが競争社会」の発想です(笑)。ただ、エビデンスとしてはとても有効な数字です。この数字から何を読み取り考えるかですね。

 

「競争」の反対語は「協働」

 すでに日本は「人口減」が始まっています。

 人口増の社会では、夢を叶えた9%を賞賛し、91%を無価値とする精神論が有効だったでしょう。排除の理論が有効だったのです。

 しかし、これからは「いる人みんなでがんばる」ことが大切になります。

 排除の理論は、個々の負担を増やすだけなんですね。それが、ブラック労働の根源ですから。ということは、競争原理を働かせても、人が倒れるだけです。

 これからは、協働による解決の時代です。

 

組織と個人の新しい可能性 

 新しい組織は、協働性重視です。

 全員の知恵を共有して問題解決にあたる企業の持続可能性が高まるでしょう。

 個人は、マルチタスクです。

 専門だけでなく自分のできること、好きなことを収入につなげていく。会社の給与だけでなく、副業でも稼ぎがある。複数の名刺を持っている。一つひとつの稼ぎは少なくても、全体をあわせると結構な収入になっている。

 こうした「稼ぎ方」は、これからの若者だけでなく、早期退職した人も同じです。

 

目標を設定してその実現に努力することのデメリット

 日本的精神論では「目標実現以外の努力と時間はムダ」という発想になりがちです。

 これが「合理性という発想で正当化」されるのですね(笑)

 ここから「数学はいらない」「古文・漢文って何のために勉強するの」という意見が出てきます。そして、目標を叶えることができなかった「91%」は、数学も教養も身に付けることなく、大人になります。これが、非正規雇用者を生む原因の一つです。

 

夢を叶えるために競争社会で戦って、でも、そこで勝てないとわかった時

 夢を諦めます。

 そもそも夢は「憧れ」です。そして人は「自分ができないことに憧れを持ちやすい生物」です。できないこと、むいてないことを克服するのは素晴らしいストーリーです。

 しかし、私はそうではありませんでした。できないことはできないんです(笑)。

 むいてないんです。競争で勝てるわけないんです。

 そこに気づいて、夢から離れました。

 すると、それまで誰もやったことがない新規業務を担当するようになりました。

 おかげで、転職や早期退職をすることができました。

 早期退職後の稼ぎも生まれました。

 

そんなことから、これからの人生を考えるワークをする

 「できること、やりたいこと、やらなければいけないこと」を言語化し、そのギャップを埋めるワークです。

 伝えたいのは、人生や学習の選択トリアージ)を急がないことです。

 目標を決めてそれ以外を捨てることが、自己の可能性を狭めるリスクに気付くことですね。ですから、文系・理系という発想からも遠ざかった方がよい。

 やりたいことがたくさんあって決められないなら、自分で決める必要はない。

 たくさんの中から一つを実現するチャンスが、ある日突然降って来る。その時、チャンスをつかんで逃さないことが大切。そのためには、トリアージを急がないこと。

 やりたいことがないなら、そのままでも良い。

 ある日突然、「これをやりませんか」という機会が降って来る。それがあなたの「適性」。だから、周囲の期待に応えることができるように、自分を高めておくことが大事。

 つまり、いい意味で「受身」な姿勢。正確には「中動態」的な発想が大事。

 そんなワークなのでした。

 

 もちろん、高校生の中には「9%」がいます。彼らを否定するわけではないです。

 ただ、自分とは異なる生き方、夢の叶え方があることだけ知って欲しい。

 夢を叶えた先には、自分の努力だけでは叶えられない世界があるので(笑)

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