少し古いデータになりますが(約10年前)、こんな調査があります。
以下のような人を探したのです。
①小学校入学後、最終学歴まで浪人・留年などがない
②最終学歴(中学・高校・高専・専門各種学校・短大・大学)を卒業と同時に
「正社員」になって3年以上勤務している。
たとえば、大学を卒業している人だと、高校受験・大学受験などで浪人することなく、ストレート22歳で卒業し、卒業と同時に正社員になって、その企業で働いているということですね。中卒・高卒なども以下同文。
こういう「ストレート×正社員」を実現している人はどれくらいと思いますか?
当時の調査では、「人口の中の40%くらい」でした。
世間の価値観は、「浪人・留年などをせず(不登校にもならず)」「学校を出たら正社員で働く(大手企業・地元企業に就職する)」という人生を、無意識に望んでいると考えられます。しかし、そういう「理想の人生」を歩む人は、半分以下です。
しかし、世の中の仕組みは、「理想の人生40%」の人にあわせて作られています。
それは、世の中うまくいかないというか、政策そのものがずれていると言えるでしょう。「想定されていない人が60%(過半数)」をこえているわけですから、例えばそういう状況で税収を増やそうとすれば、「むしり取る」必要が生じます。これが不公平感を導きます。
振り返って、給与所得だけで早期退職資金を貯めることができたのは、一応40%の端っこにいたからかもしれません。「世の中の仕組みの中」にいましたから、ある程度の所得を得て、早期退職後は失業給付金などを得て暮らせました。
ただ、「早期退職×失業給付金終了」と同時に、「社会の仕組み」から外れます。
現在は、「想定されていない人」になります。
「確定申告×社会保険料全額自己負担」で、「こんなに払うの!」ということもあります。一方で「円安×物価高」などの影響を受けにくい暮らしも可能です。つまり、「社会制度のバグ」が見えるというか、体感できます。
これからの暮らしがどうなるかは、不透明な部分もあります。
できれば、「社会保険料の高騰×物価高」を受けない暮らしを工夫したいですね。
となると、やはり「年金支給額の範囲内に生活サイズを縮小する」という発想が重要。私の場合、手取りは「月12万円前後」になるでしょう。この範囲内で生活できるように、「節約×断捨離」を継続するってことみたいです。
早期退職ってのは、「社会制度では想定されていない人」になることでもあります。
そういう意味で「お金に無知でも暮らせるサラリーマン」の場合、「お金の知識」はとても大事。ただ、もう一度「想定されている人に戻る時」がきます。
それが、「年金受給」(ま、年金もどうなるかではありますが…)。
そう考えると、今後の人生のポイントは3つ。
「節約×断捨離×逃げ切り」。
逃げ切るのは「卑怯」「バブル世代ずるい」と思われるかもしれません。
しかし、「自己資金で逃げ切ることで、現役世代に負担をかけない」ということが、バブル世代にとても大切なことのような気がします。
自分のことは、自分で始末をつける…ですね。
そんなことを考えつつ、今日もお仕事をします。
ここにきて、案件が増えてきました。越冬資金稼ぎます。