◆早期退職前の想定と現実との差異
世の中には「やってみないとわからないこと」ってのがあります。
早期退職もそういうこと。
早期退職して2年間は、想定していたこととの差異に驚き、悩み、不安が続きました。ま、今でもそうではあるのですが、少し気分が変わりました。
今は、早期退職してから知ったこと、経験したことをもとに、暮らしを立て直しているという感じです。
◆思ったよりお金がかかる
特に1年目は、税金・年金などの社会保障費が結構かかります。
現役時代の所得に対する課税ですから、これで50万円くらいかかる。泣けます。
現役時代の暮らしの生活固定費も意外と大きい。これに気づき・削るにも時間がかかる。手続きも面倒で、「電話だとなかなかつながらない」「ネットだと問い合わせ先がわかりにくい」「書類もたくさんある」ってことで、なかなか進まない。
特に購入したものはないのですが、お金がどんどん減っていくのが初期です。
◆50代に社会参加の機会は少ない
先日、知人から「50代の転職なめてました」「助けてください」と連絡がきました。経理や組織運営のエキスパートでDX化の実績もある方。普通に考えれば、どこでも求められる人材ですが、正社員として転職(前の企業はすでに退職)しようとしてもうまくいかない。書類で「お祈り」の文章が届く。面接まで進んでも、採用には至らない。
実績はあっても年齢の壁。企業には、定年年齢まで一桁の人を雇う気はあまりないようです。
考えられるのは、社会課題解決系のNPO法人の企画・事務。若い人が多い組織に、ベテランの経理は相性がよいかもしれません。スポンサーとの交渉や研修などでは力を発揮できそう。ただ、給与はあまり期待できませんが…。
◆早期退職3年目の今は…
退職前に想定していたよりも、少ない生活費で暮らせるようになりました。これは「いい意味」での想定外。
車は贅沢ですが、これは65歳までのお楽しみ。モノの少ない暮らしが進化して、諸物価の値上がりの影響も少な目。
早期退職して1年経ち、「年50万円ほど稼げると楽」と感じました。要するに、社会保障費やマンション管理費などの「生活固定費」が稼げると、資金減のスピードが遅くなる。
できれば、「年100万円=非課税×年間生活費の半分」が稼げると理想。
これだと、貧乏旅行に出るくらいの贅沢も可能。
組織を離れても、月2桁、年間3桁の収入があるというのは、私にとってものすごい達成感。これを、継続できればと思います。これが、3年目の終わりの着地点。
とはいえ気をつけたいのは「支出を減らすこと」への意識。
収入ができても、生活サイズを変えない、というか、縮小の方向性は変えない。
これからは、節約と読書とを楽しむ暮らしにと思います。