55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職の要因を解決すれば、早期退職しなくて済むという発想(早期退職して困ったこと)

f:id:ojisann52:20220402042409j:plain

早期退職して危険なこと

 私は、「早期退職資金を貯め、定年前に早期退職」しました。

 55歳で組織を離れた時、「無職×次の仕事のあてはなし」「無収入×生活サイズを削減して出費を抑える」「賃貸生活×住のリスクの高い暮らし」を送っていました。

 早期退職を考え10年以上準備して大丈夫と思っていましたが、実際に退職してみると、無知を実感します。そんなわけで、早期退職をお考えの方には、「上司に伝える前に確認した方がよいこと」「定年まで勤めるという選択肢の再確認」をお伝えしています。

 

家族、友人、ファイナンシャルプランナーなど、とにかく人に相談する

 早期退職をお考えの方の中には、何か人に相談しにくい事情を抱えている人も少なくありません。家族の介護、自身の健康、生きづらさ、人間関係などですね。そういうものを無意識に抱え込み、職場=組織人としての限界を感じ、その解決として「早期退職」を選択するというストーリーです。

 企業も「50歳を超え勧奨退職の対象となった社員」について、型通りの慰撫はしますが、早期退職の希望を却下することはありません。つまり、上司に報告した段階で、あなたの早期退職は既定事実となります。

 そうなる前に、まず相談しましょう。早期退職しようと思う…という相談でも良いのですが、その前に「なぜ早期退職しようと思ったのか」を自己に問いかけてください。

 この問いから「自分が抱えている問題」が明らかになります。

 この「自分が抱えている問題」が解決できれば、早期退職しなくてもよいはずです。

 たとえば「家族の介護」であれば、同じような経験をした人や、介護制度に詳しい人(専門家、役所の窓口)などに相談してみるとよいです。この相談から、問題が好転するのであれば、早期退職という選択肢の優先順位は下がるはずです。

 そういう意味で言えば、ファイナンシャルプランナーへの相談は有効性が高いです。今の暮らしを経済から分析し、早期退職の可否を判定してもらうのです。この相談の中で、現在抱えているあなたの問題を解決するヒントを得ることができることも多いです。大手企業であれば福利厚生の中にあるでしょう。また、自治体が住民サービスとして、FPによる相談日を設定している場合もあります。

 まず、自分が所属している組織・自治体の活用から相談をしてください。

 

早期退職のリスクを知る

ハローワークに行ってみてください

 早期退職して1年弱、ハローワークに通いました。失業給付金の受取のためです。

 失業給付金の受給には、「就業意志があり、就職活動を行っていること」という条件があります。そのため、月に2回以上ハローワークに足を運び、相談します。

 ハローワークで公開されている「50歳以上の求人」は、「警備」「清掃」「情報処理」が中心。資格があれば「保育」「調理」「介護」も可能。俗に言う「会社員」の求人はありません。

 ちなみに、私は「学校・専門学校・塾の非常勤講師」で検索・相談をしていました。早速紹介されたのは「少年刑務所内の学校の講師・週4日勤務で16万円以上」。しかし「所持していた中高の教員免許」が、更新制度にひっかかって無効・失効になっており不可。「塾講師」は30歳くらいまでの方にということでやんわりとお断り。

 個人的印象ですが、ハローワークという場所は、「相談は有効」ですが、「求人のマッチング」という点では難しいかもしれません。

 

②大学生の就職活動で「40~50社落ちた」という話をよく聞きますが…

 50代の転職・再就職は「民間の転職企業に登録する」「伝手コネ」の方がよいかもしれません。しかし、そこではシビアに「あなたの能力」が問われます。大学生の就職活動で「40~50社落ちた」「100社応募して書類通過したのは15社」などの話は普通にあります。それが50代からの転職活動でも同じと思ってよいでしょう。

 メンタル、持ちますか??

 私自身は、公務員から民間への転職時、「履歴×職歴の書き方・伝え方・見せ方」について、知人のFPと企業の人事担当者に相談し、助言×添削をしてもらっていました。書き方一つで「書類通過率」が違います。「伝え方」で「面接通過率」が違います。

 

妖精さん、月給泥棒として定年まで勤めることも考えてみる

 「出世や昇給」「仕事の充実ややりがい」という意識を手放せば、「身分と給与」は定年まで確保できます。おそらく「定時出勤×定時退社」も可能でしょう。

 それを、あと数年続ければ「老後の経済リスク」はかなり下がります。

 「収入があれば現在の貯金の維持」ができるからです。そして、「退職後の生活サイズ×年金額」を意識し、その範囲内で暮らす練習を「収入のあるうち」から始めればよいのです。それが「貯金を増やす」「投資の練習をする」「住まいを確保する」ことにもつながるはずです。

 また、妖精さんは「日常業務」ではお荷物でも、「危機管理」では有能な場合が多いです。そこは、積み上げた経験・人脈がものをいいます。部署・給与・業務内容が大きく変わっても、あと数年大過なく過ごすという割り切りも重要ではないでしょうか。

 私は、東北の某地方に赴任した時、勤め人としての先がはっきり見えました。そして、仙台にマンションを購入し、東京には戻らずここでのんびりと思っていました。東北勤務のままであれば、早期退職はしなかったかもしれません(笑)。

 ただ、どういうわけかもう一度東京に戻ることになり、沖縄勤務~東京勤務という怒濤の40代となりました。私の早期退職の要因はここにもあります。

 仙台で、妖精さんとして、定年までいたかったな…(笑)。

 

 早期退職に踏み切る前に、早期退職の要因を言語化し解決への努力をするって、とても重要だと思います。

 もう少し続けます…