55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

よくある「50歳、5000万円で早期退職したい」を考えてみる

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 ネット記事によくある早期退職相談ですね。

 「ブラック企業に勤めているのでもう辞めたい。50歳で5000万円貯金があるが、早期退職できるか」というものです。

 ブラック企業勤務で、5000万円貯金があるという根源的疑問は残りますが…。

 

単純計算すると

 65歳から年金受給と仮定すると、あと15年をどう暮らすかになります。

 1年の生活費を250万円と仮定すると、15年で「3750万円」。

 65歳で貯金残高は1250万円になっています。

 ちなみに「250万円×12年=3000万円」です。つまり、年金受給時、手元に2000万円残したいならば、62~63歳で受給開始ですね。

 

個人的経験から考えること(FP的アドバスは抜きで)

 1年間の生活費ですが、一般的には320万円くらいで設定されています。

 私もそう思います(笑)

 「タイトルのような条件×年間250万円」で過ごすためには、以下のようなことが必要と個人的に思います。

 ①早期退職段階で「持ち家」を所有している。

 ②物欲・所有欲がない。

 ③断捨離、ミニマリスト的生活、自炊も含めた家事を楽しむマインドを持っている。

 その他、挙げればキリはありませんが、上記が最低限必要な要件ではないかと思います。要するに、節約生活、出費を削ることを楽しめるということですね。消費感覚から離れないと、貯金なんてあっという間に消えますから。

 

すべてはトレードオフ

 田舎に住むと、住宅費は安く上がりますが、自家用車必須になります。

 海の近くだと「塩害」があり、山の近くだと「冬の経費」がかかります。プロパンガスを筆頭に生活費は都会より割高。肉・野菜も田舎の方が高いことがあります。

 一方で、都会であれば自家用車不要、激安スーパー、都市ガスなど、生活経費は意外と掛からない。というか、東京って物価安いんですよ(笑)。塩害もなく、冬の経費もかからないですしね。

 というわけで、自分のライフスタイルを省みて決めるしかないです。車を所有したければ、地方・田舎になります。部屋が狭くてもよいなら都会の方が利便性が高く、お金もかからないです。

 つまり、年間250万円で暮らすにはさまざまな「トレードオフ」があり、入り組んだ方程式を解きながら自分の正解を見つけるしかないんです。東京だから成立するビンボー生活もあれば、田舎で楽しむビンボー生活もある。この選択を間違えないことが大切ですね。

 いずれ、タイトルのような条件であれば、現在の生活水準を下げた暮らしになります。まず、この事実を受け容れることができるか、そして楽しめるかどうかですね。

 

自分を振り返ると

 早期退職時点で「断捨離×生活費の削減」がある程度進んでいたのは幸運。

 ただし、賃貸生活だったことは大きなリスクでした。幸い、早期退職1年目に不動産巡りをして、予算内で購入できたのは幸運でした。それでも、蓄えはそれなりに吐き出しましたから、不安は残ります。

 あと、55歳まで引っ張ったのはよかったかもしれません。退職金だけで言えば、定年まで働いた金額と、勧奨退職手当付きの金額とに大きな差はないようです。公務員の退職金は、現在ガンガン減らされていますから。

 また、現在月平均〇万円くらいの収入があります。これも、60歳定年退職後だと難しかったですね。難しいというのは、頭が固まってしまって未経験のお仕事に対応できないだろうということです。

 

結論は?

 ブラック企業からは、早く離れた方がよいでしょう。

 離れることができるのは、自分が壊れていくという自覚があるうちです。壊れていることにも気付かなくなったら…。

 離れたら公的支援(失業給付金などもふくめ)をフルに活用して生活を維持しつつ、生活のダウンサイジングを図りましょう。職業訓練校に入学して新しいスキルを身に付けることもありです(公的支援で学費を賄う制度もあります)。

 再就職して、勤め人として給与を得ることもありですが、これは意外と難しいです。

 発想の切り替えは、貯金5000万円を減らさない暮らしの実現です。たとえば、月5~10万円程度の収入を得ることができれば、貯金を崩す金額はそれだけ減り、年金支給までの年月を稼ぐことができます。青春18きっぷで旅にも出れます(笑)。

 早期退職後、正社員で再就職…という発想を棄てることができれば、穏やかな暮らしを手に入れることは、そんなに難しくはないです。

 と返事するかな。この返事は、自分自身に対してのような気がしますけど(笑)。