学外から参加している学習支援は、もちろんリモートです。
そして、国公立・私大の出願×問題演習もリモートです。
◆日本にも「学閥」は存在します
「役所の縦割り」という言葉があります。この「縦割りという公式のしくみ」をまたぐのが、「個人的な人間関係」です。つまり、別な部署・省庁の「友人、知り合い」とのつながりが、「横の連携という非公式なしくみ」として機能しているのですね。
私は結構活用しました。同級生・先輩・後輩、職場外での知り合い、同じ高校・大学出身者などですね。いわゆる、「公式ルートでは解決できない取り組み」について、打診の打診から進めることができました。
◆海外の事例から学んだこと
海外でも、「出身学校つながり」は大きかったです。
日本と少し異なるのは、これを積極的に推奨すること、人が生きていくための「コミュニティ」として存在していることです。離婚が多い国では、「家庭」が戻る場所ではないことも多いです。そういう人には、出身大学の同窓会が安心できる居場所になります。
日本よりも「個人」の意識が強い国では、出身大学は「自分の努力と能力」によって得たものなんですね。そのコミュニティには、お互いを尊敬し、支え合う空気感があります。人によっては、同窓会の方が、家庭よりも自己のアイデンティティを満たすコミュニティになります。
◆学校でもリモートワークが始まっています
私はリモートワーク賛成派で、そのためのインフラ整備・経済的事情による問題の解決を進めるとよいのではないかと考えています。
一方で、対面だから伝わる情報や対面による人間関係構築への危惧も感じています。
つまり、同期・先輩・後輩というコミュニティがどうなるかですね。
「学校×学生時代」のつながりは、「利害」を越えた関係性です。だから、困った時に支え合い、新しいビジネスを創出し、アイデンティティの再確認ができるんですね。
そういう関係性を、リモートでどれくらい構築できるかです。
◆年をとって残ったのは、大学時代の関係性かもしれません
社会人になって知り合った方も少なくありません。
しかし、しばらくご無沙汰して、突然連絡するのも憚られます。
一方で、学生時代からの関係性は、少々時間が空いてもだいじょうぶですね(笑)
ただ、それはやはり「対面」あっての関係性、「利害のないもの同士」であるという前提があります。「ご用件なし」で連絡が取れるってことですね。
コロナ世代という表現は本意ではないのですが、対面を前提としない中学・高校・大学生活を送り、リモートで社会人生活が始まった若者が存在します。
この世代が「安心できる居場所」「利害関係のないコミュニティ」に所属することができるか、構築できるかは、日本の未来に大きな影響があると感じます。
さて、どうしたものでしょうか…。