55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

心がざわつく時

テーマ「セルフケアの大切さ」

 ここ数日、心がざわつくようなことがあって、落ち着かない時間を過ごしています。

 大人の都合で振り回される若者、その若者を攻撃する若者という救いがたいループを見てしまったり、かつて失った友人と同じように亡くなった方がいたり…そんなことです。

◆目次

 戦うのか、逃げるのか

 困難な状況に置かれた時、どうするか…。

 基本的には「戦う、乗り越える、成長する」の一択ですね。お仕事もそうですが、受験勉強や部活動でも「乗り越える」が一般的な価値観だと思います。これ以外の選択は「逃げ」「負け犬」「根性なし」とされます。

 私自身も、若い頃は結構戦っていました。しかし、それは私の価値観ではなく「時代・環境の価値観のコピー」だったことに気付いてからは、選択肢が増えました。それに気づいたのは、出勤しようとしてアクセルが踏めなかったり、自律神経や蕁麻疹などの身体症状に悩まされたりしてからです。

 

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幸運だったのは

 精神医学、臨床心理の専門家と一緒お仕事をさせていただいた機会があったこと。

 25年くらい前、心を病んで退職してしまう会社員や、子供たちの不登校について「ちゃんと理解し、会社・学校として対応しましょう」という動きが出始めた頃です。今では一般的になった「カウンセリング、発達障害起立性調節障害HSP過敏性腸症候群」などの言葉や概念を知ったのがこの時。

 まだまだ、「カウンセリング」「精神医学」への偏見が強かった頃。しかし、その偏見は私自身の中にもあって自分を縛っていることに気付きました。「心」について学び、自分の中の「偏見」に気付いてから、自分自身の心身の状態を客観的に知ることができるようになりました。

 

追い詰められた時

 もちろん成長のためには「乗り越えること」が大切です。

 仕事では、「個人的感情」は横に置き、公的な価値観(乗り越えよう)で取り組むことが求められます。

 しかし、それが「個人の生活を揺るがす状況」になれば、特に「限界」を感じる場合は、乗り越えるだけが選択肢ではないと感じるようになりました。

 私たちの世代の価値観は「個人の生活を犠牲にすることが、職業・他者への忠誠心」です。このような生き方を無意識にしてきました。残念ながらこの価値観はまだ残っていて、医師・警察・弁護士・教員・公務員・店員などを批判・攻撃する際の「正義の根拠」になっています。

 そんなことに気付いてから、選択肢に「逃げる」も入ってきました。

 

もし、今も仕事を続けていたら…

 最後の職場はとても充実していました。ただ「公務員嫌い」の方がいて、その存在・言動にかなり苦しみました。もちろん、公務員から民間に転職した私がそこで使えない人間であったことが根源で、その方の価値観を変えることができなかった私の未熟さに責があることは言うまでもありません。

 でも、そこで今でも働いていたら、私は今頃壊れているだろうなと思います。

 人を陥れたり、批判する言葉を浴び続ける状況から離れたい。そこで戦うことは、誰の幸福にもならない。正義の実現でも、会社の利益でもない…。であれば、私個人の幸福実現を選択しても許されるのではないかなと、そう思ったのです。

 

 お金を貯めておいてよかったとつくづく思いました。

 そして、人生もう一度「繭」に戻るのも悪くないです。