先月あたりから、早期退職後「ネガティブに偏ることが多かった思考・感情」が、少しずつ「穏やか」になってきました。
◆昭和・平成初期の価値観
わりと、ダメ出し文化なんですね。
重箱の隅を楊枝でほじくることで「完成度を高める」という建前になっています。
実際は、重箱の隅を楊枝でほじくることで、長所・可能性が下がることの方が多いのですが、ここが競争原理の正念場。自己を見失うことなく、完成度を高めることができた人間が「サバイバルゲーム」で生き残るのです。
大学受験でもそうでしたね。難関大学の「悪問」は、山川の世界史教科書ではなく、世界史用語集の注釈から出題されました。それが合否をわけたのです。
◆「対応」より「予防」が評価される
クレームが来ると「何でクレームが来るんだ、いままで何をしていたんだ」がお約束。クレーム対応、失敗のリカバリーは評価外。何もないこと、失敗しないことが評価の全て。
というわけで、創造・冒険的な思考は封印され、前例踏襲・保守的な現実が優先されます。よく言えば「危機管理」。しかし、非日常的な出来事に迅速に対応するための「思考力=自分のアタマで考える」は封印されているので、いざとなると危機管理的な言動は取れません。
◆自分の中の「昭和~平成の価値観」とその抑圧がわかってくる
ドラマ「半沢直樹」の登場人物は、みんなピリピリしていますよね。
あれ、そういうことなんです。そういう価値観の表現ですね(笑)
私にもそういう部分があります。それで、職場で泳げたこともあります。
しかし、年齢を重ねると、この価値観が「存在=パワハラ」を導きます。
若き日に乗り越えた価値観に、蝕まれているんですね。
◆自分の中の古い価値観に気付くことで、マインドセットが変わる
過去のいろいろなことが「そういうことか」で処理されていきます。
もちろん、その多くは「懺悔」してもしきれないことです。
そういうものを背負って残りの人生を歩むことを受け容れたという感じですね。
すると、何となくですが、穏やかな時間が増えました。
これが「悟り」だと、少しうれしいですね。