白馬のジャンプ台から
早期退職して5年目、松本移住して4年目。
最初の頃は、とにかく「仕事から解放された」「面倒な人間関係から離れた」ということに満足していました。ただ、経済的な不安は大きかったです。
経済的不安が大きいと思考もネガティブになるというか、マイナス情報にとらわれがちでした。定収入がない暮らしで、毎月家賃が消えていくというのは結構なストレス。
松本移住で賃貸から持ち家になりました。
会社員だと、持ち家にすると「賃貸家賃の補助」がなくなって手取り額が下がることがありますが、無職だと出費が減るだけ。郊外の賃貸から市街地のマンションに移るとプロパンから都市ガスになって、ここでも出費が減ります。
経済的不安が減少すると、気持ちが落ち着いてきます。
隠居モード、引退モード、老兵は消え去るのみモードに入るためには、経済的な自立が必要なのかもしれません。
経済的自立を定義すると、私の場合「納税している」「東京で稼いだお金を松本で使っている」「65歳の年金受給標準年齢までは遊んで(?)暮らせる」ということになるでしょうか。
早期退職当初は非課税世帯で、出費の縮小が進みました。
今は所得税まで払う暮らしです。非課税時代より、納税生活の方が経済的に余裕があります。これも逆説ですが、私の場合、納税生活になって資産減が止まりました。
早期退職後の暮らしでは納税額に驚くことが多いです。
ただ、資産状況に視点を置き、トータルで増えているか・減っているか・維持できているかに注目することで、ストレスや不安が減るようです。
そういう準備やマインドを、現役時代から意識して進めておけってことですね。
今のような準備やマインドを40代から始めておけば、少なく見積もっても資産は1.5倍以上だったでしょう。
ただ、早期退職後に始めても4年目に資産減が止まりました。
増やすという欲はありません。現状維持で年金までが今の目標です。