55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職者、早速お金に困る(その6,まとめ)

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     85歳での破綻を回避するためには…

 

論点は3つ

1,持ち家か分譲か賃貸か、それとも?

①「家賃」

・持ち家→固定資産税を入れても賃貸家賃より安い×生活費の削減が可能

②「維持費」

・賃貸 →老朽化×維持費用×負動産化の不安はない

③現時点での結論

・持ち家→高齢無職が借りられる物件は限られる

・リスク→マンションの老朽化、管理費などの上昇

④リスク回避の発想

・自立生活ができなくなった時の想定、介護型ホームへの入居費用を確保する

・自宅で訪問医療・介護を受けるシステムを確保しておく

 

2,稼ぎ

①「現状」

・在宅×リモートで非課税内の稼ぎがある

②メリット

・全く知識×経験のない投資よりは、確実な収入がある

・自力の稼ぎなので、投資より危険性はない

・この稼ぎには手をつけず、自宅マンションの維持・管理費などの上昇に備える

③デメリット

・いつまで続くかわかならい

④リスク回避の発想

・少額から株式投資などを初めてみる×投資の勉強を、実践しつつ進める

・大学で学び直し、より新しい知識×思考×価値観を身に付ける

 

3、健康

①健康維持のために

・勉強する×歩く(頭を使う×身体を動かす)

②医療×介護保険には入っておく

・任意の保険は、公務員退職時に生涯分支払い済み

・高額医療費補助などの公的制度を活用する

③余命宣告などを受けた場合

・積極的な治療×延命措置はしない

・遺産などが発生する場合は、子供たちの進学などを支援する団体に寄付

 

自己の死生観を明確にすることが、お金をどうするかを決めることになる

 今回のテーマで書いていくうちに、お金と命との関連を感じました。

 東北や沖縄では、肉・魚・野菜などを貰うこと、いただいたら返す暮らしを経験しました。大手資本ではなく、地元のスーパーや商店で買い物することで、地元の経済が維持され、地元内でお金が循環する持続性の高い営みも見てきました。いわゆる「贈与経済」ですね。

 贈与経済は、お金がなくても生きていける暮らしを実現可能にします。いわゆる、地域の支え合いなんですね。そこに「不安」はありません。

 しかし、現在の私は貨幣経済の暮らしです。お金の切れ目が縁の切れ目。

 お金が無くなれば、「暮らし×生命の維持」はできなくなります。

 

長寿に対する執着はない

 昭和一桁生まれの両親の老後を見て(看て?)、この世代の「長生きしたい」という価値観に圧倒されることが多かったです。

 その気持ちが少し理解できたのは、東日本大震災以降。震災で「生き残ってしまった」からには、自分の命を粗末にできないという自然な感情。これが、戦争で家族・友人を失ってきた世代の感覚なのかもと思いました。

 この「長寿に対する執念」と「医学・医療の進歩」とが、日本の長寿の背景にあるというのが個人の感想。しかし、「贈与経済×地域・家族の支え合いを持たない人」にとって、長寿は幸福とは言い切れない社会状況になってきました。

 あくまで個人の経験ですが、私の周辺には、俗に言う安楽死というものを肯定的に考えている者も少なくありません。自分の生涯を、「いつ、どこで、誰と、どのように終えるか」を決めることができれば、「住まい・健康・稼ぎ」の問題は解決するのです。

 これを「姥捨山」として悪用する危険性を排除し、「純粋な個人の権利として尊重される社会的価値観」があればと思いますが、それはいろいろ難しいでしょう。

 

現代医療では、患者が病名を知り、治療方針を知ることができる

 つまり、患者の意志が優先なんです。

 積極的治療を望むか、QOL的な緩和ケアを選ぶか、自分で決めれます。

 医学は不変ですが、死生観は多様、個々様々です。

 寿命は、贈与経済では自然が支配しますが、貨幣経済ではお金が支配します。

 早期退職=「組織から離れる×個人として生きる」となった時、贈与経済に入るか、貨幣経済に入るかですね。

 私は、貨幣経済に入りました。その方が自由度が高いからですね。 

 これは現代医療も同じです。医学の価値観を患者に押し付けることはありません。個人の死生観が優先です。そこに、近代社会の自由と孤独とかあるんですね。

 

 また長くなってしまいました。 

 早期退職の自由の先にあるものをいろいろ考えると、そこには現代社会の課題、近代の自由の両面性が出てきました。

 「お金に困る」というタイトルには、「お金がない」「お金の問題をどう解決するのか」という「現実×解決のノウハウ」のイメージがあります。

 でも、お金を掘り下げていくと、いまや命も健康も暮らしも「金次第」なんですね。

 「地獄の沙汰も金次第」が、貨幣経済の裏面なんです。

 早期退職も金次第(笑)。そこに自由と恍惚とがありますが、孤独と地獄もある。

 死生観を明確に持つことが、早期退職の覚悟。

 そして、よく生きることを考える基準になるとわかった6回目。

 お付き合いいただきありがとうございました。

 

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