55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

課題発見とか問題解決とか

 今は市民権を得た「課題発見」「問題解決」という言葉。

 私が知ったのは平成12年頃。西暦で2000年です。

 ちょうど、Y2K問題。コンピュータの2000年誤作動問題の頃です

 

きっかけは、医師・カウンセラーと一緒に仕事をさせていただいたこと

 当時、教育系の部署にいました。担当は、不登校発達障害、カウンセリングなど。 

 電話相談などの「対応」は進んでいました。しかし、「対応」で行き詰まり

 で、「何とかしろ」というのが業務命令。 

 当時「先生」の知り合いはいません。で、前の部署が「医療・福祉」でしたので、そこで知り合った「医師・カウンセラー・ソーシャルワーカー」に相談しました。

 ここから「解決思考」を学びました。門前の小僧型ですけどね。

 

カウンセリング、コーチング、問題解決、リソースの活用、ファシリテーション

 今は、一般的になりましたが、当時はまだ珍しい概念でした。

 でも、面白くてどんどんはまっていき、後の「チームビルディング」まで進むことになります(笑)。

 医療現場では、インフォームド・コンセントが浸透し始めた頃。生命倫理の発想が広がり、医療の主役は「患者」という発想になってきた頃。

 例えば、不登校の現場では「保護者対応」「登校することが目標」が一般的でした。これは、教育現場の未熟ではありません。時代の価値観がここで止まっていたのです。

 ここに「医師・カウンセラー・ソーシャルワーカー・担任の先生」で「不登校生徒A君に関するケース会議(カンファレンス)」を試行してみました。すると、医療・心理の知恵がもたらされます。主役はA君。原因を掘り下げ、リソースを探す中で、課題や解決の提案が出てきます。ブレーンストーミングによる発散と、専門家の知見による収束がなされるのですね。

 すると今まであまりなかった「医師と担任との意思疎通」「保護者へのカウンセリング」「ソーシャルワーカーによる家庭支援」などの解決策が出てきます。

 つまり「対応から解決」に進むことができたということ。

 私の人生は、この経験から変化していきましたが、それはまた別の話(笑)

 

業務を進めることと、問題を解決することは、似て非なる発想が必要

 「新型コロナウィルス」と「東京オリンピック」とで日本は終わるという言説もありますが…。

 例えば、お仕事にも家事にも勉強にも「日常業務」「予定していた行事」「ルーティンワーク」があります。一般的には、こうした「業務推進力」の高い人が評価を得ます。さらに言えば、現在の50歳以上は「業務推進・目標達成を道徳・善とする価値観」の中で人生を送ってきましたから、課題発見・解決型の発想を持っていません。 

 ですから「課題発見」は「批判的・反抗的」、「問題解決」は「目標達成を阻害する要因」として排除されることもありました。

 東京オリンピックは、そう考えれば簡単なこと。

 中心人物の価値観が「目標達成=善」なのです。そこに「課題解決の発想」はありません。あるのは「業務推進」のみ。

 ですから、平常時と同じように、文書一枚で「医療関係者・学童の派遣依頼」をしてしまうのです。「業務推進以外の意見」は「悪」なんですね(笑)。

 「新型コロナ対応」も同様。対応で止まっていますよね(笑)。

 医療・科学から「解決」の提言があっても、なかなかその通りになりません。

 

若手は「解決思考」を学んでいる

 特に20~30代の若手の多くは、中学・高校・大学と学びを進める中で、解決思考を身に付けている者が多いです。というか、企業・公務員採用では、解決思考を身に付けているかどうかを「小論文・面接・書類審査」などでチェックしています。

 逆に言えば、解決思考を身に付けている若者が、採用試験を通過して現場にいます。

 人材(資源)は活かされているでしょうか…。

 公務員志望者の多くは「社会課題の解決」が志望動機です。それを認められて採用された若者が、おじさんたちに「解決思考」を否定される…。

 それは「離職」しますよね。

 俗に言う「大企業」「公務員」から、「スタートアップ系企業」に優秀な若者が動いています。そういうことなんだと思います。

 

 昨年度お世話になった学習支援・大学受験小論文のサポートでは、そんなことをしていました。

 問題解決の発想を知る、自分の頭で考える、社会課題を見逃さない、コミュニティを大切にする…です。

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        (「LEGO@SERIOUS PLAY@」も活用しました)