55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

教師のバトン(学習支援の延長戦)

 Twitter「#教師のバトン」ってのが始まったそうです。

 何と「文部科学省」の事業。

 きっかけは「教員志望の若者の減少」

 目的は「教員という仕事の魅力を現場の先生に発信してもらいたい」だそうです。

 たぶん、個々の先生方が持つ実践、職人芸、知恵などの継承も考えたのでしょう。

 ところが、Twitter上には、現場の悲鳴があふれて大変とか。

 

小学校でタブレットの設定をお手伝いしてきました

 本年度から学校にPC/タブレットが配布されました。

 ICT教育の実施、通称GIGAスクール」が始まったのです。

 ただ、現場には混乱もあるようで、昨年度学習支援でお世話になった知人の先生から連絡があり、奥様がお勤めの小学校に一緒に行ってきました。

 

イマドキはスマホがあればPCなしでも暮らしには困らない

 若者は「スマホを優先してPCを使わない」「社会人になってPCを使えない」「キーボード操作ができない」などと言われたことがありました。

 同じことは「大人」にも言えます(笑)

 PCは「ワープロ」と化しています(笑)。もちろん職場のPCを私用に使うことができませんから、メールは自分のスマホで。業務上の連絡はFAXが主流…。という方は、若手にもベテランにも多い。それで日常業務は進むのです。

 結果、PCを使った「インターネット接続・メール」の経験がない人が多い。そもそもPCから業務上のメールを送ると言っても、「メールも公文書×誤送信防止」のための手続きが必要。そのため「利便性でFAXの方が勝る」という逆転現象もあります。

 ちなみに、教員に支給されているPCのスペックは低く、内臓カメラもありません。というか、価格を下げるために外していると言えます。ZOOMを入れても使えません(笑)。

 もちろん、中にはPCスキルが高い方、Googleを使い倒す方、PowerPointを活用する方もいますが、それは少数派。そういう先生は、自分のPCを持ち込む、i-phoneとプロジェクタを繋いで授業する…というのが現状です。もちろん自腹…。

 

タブレット約200台のセットアップをしてきました

 平仮名もおぼつかない小学校1~2年生に、アルファベットでタブレットの初期設定をさせるのは…もちろんできる子供もいるでしょう。しかし、この段階でPCに苦手意識を持つ、嫌いになる子供が出る可能性もあります。

 というわけで、児童と教員分のセットアップを手分けして行いました。

 業者に依頼すれば、最低でも1台1万円はするお仕事。

 200万円分のボランティアです(笑)

 これは、児童がいない休日にやるしかないんですね。ただ、休日と言えど先生方はたくさんいました。

 

教育系部署にいる昔の同僚に知らせてみました

 珍しくすぐに返事がきてZOOMで久しぶりに会話しました。

 誠実な元同僚は、私に詫びるんですね…。それだけで彼の置かれた状況、心情はわかります。

 GIGAスクールは国の事業です。計画の段階ではあらゆる想定をしています。

 ところが、実施に至る段階で「いろいろなご意見」が飛び交います。議会では「少々不便でも子供には我慢が必要だ」という価値観で予算を認めない議員もいます。

 学校にエアコンが設置されないのも、冬の暖房が午後3時で切れるのも、トイレが和式なのも、PCの初期設定をボランティアに頼るのも、真夏にオリンピックをするのも、コロナ対策も、「我慢が必要だ」という○○な大人の価値観から生じるんです。

 

 さて、この後ですが「ZOOM」の活用に絞って進めます。

 PCが苦手な方も多いです。ですから、いきなりGoogleを使い倒すではなく、まず児童・教員・保護者がZOOMを使える環境の整備をします。コロナや不登校対策という大義名分もありますし。

 で、PCが得意な先生には、高度な実践を目指してもらいます。彼らのPCスキルを、セットアップとかアプリのダウンロードというレベルで使うのは資源の損失(笑)。

 そもそもオリンピックだって、会場に動員ではなく、ZOOMでつないでビジョンに映せば十分ではないですか(笑)

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