55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

フィクションとノンフィクションとの間

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テレビドラマや映画を見て

 例えば、「半沢直樹」を見て、「銀行ってそうなんだ」と思う部分もなくはありません。しかし、「小説が原作のテレビドラマ」であって、フィクションだという前提があります。もちろん、モデルとなった事実はあったでしょうが…。

 従って、ドラマの世界と現実世界とを混同することは、基本的にありません。

 医療系のドラマも同様。専門家の監修があっても、医学的事実や医療現場の現実とは異なる描写になっていることは、ま、よくあることのようです。

 医師も、そこに突っ込んで笑いに換えています(笑)

 

学校・教員に対するクレームを受けていると

 いわゆる「教育委員会」に机があったことがあります。

 教育委員会には、先生から異動してきた人、行政職員として異動してきた人、外部から招聘された教育委員などの方々からなります。医療福祉セクションから、教育委員会に異動して驚いたのは、市民からの苦情の多さ。学校名・個人名を名指しできます。医療セクションにいた時、病院名・医師名で苦情が来ることは…なかったですね。

 もちろん、その中には、現場や行政の非によるものがあります。こちらは適切に対応します。しかし、中には、ちょっと思い込みが強いこと、現場に非があるとは思えないことも少なくありません。

 

学校を舞台としたドラマ・映画もフィクションです

 銀行や病院を舞台としたドラマは、フィクションとして理解できるようです。

 しかし、学校・先生がテーマのドラマを見た人の中に、それを現実と思い込む人、それを現実化して欲しいと願う人がいるんですね。もちろん、モデルとなった先生や事実はあったと思いますが、基本的には「フィクション」です。ですから、「そこまで学校・先生に求められても無理」です。

 なぜ、銀行員や医師のドラマはフィクションとわかるのに、ドラマで描かれる先生は、フィクションだと理解できないのでしょうかね(笑) 

 

課題解決と理想の実現とは似て非なるものかもしれません

 ドラマで描かれる「課題解決」は、勧善懲悪だったり、子供の自我の確立だったりします。そこには、理不尽の解消、人の成長があります。そこには一人のヒーローも存在します。なぜなら、ドラマには「主人公」が必要だからです。つまり、ヒーローとはフィクションなんです。

 このヒーローを、学校・先生に求める世論は少なくありません。これは、フィクションとノンフィクションとの混同です。ヒーローとは、課題を解決して理想を実現してくれる人です。それを求めているようです。ほぼメシア待望ですね。

 課題を解決しても、理想が実現するとは限りません。

 日本の課題は人口減少に起因するものが多いですが、では、人口が増えたら解決か…というと、そういうことではないんですね(笑)。そもそも、今から日本の人口が増えるというのがフィクションです。教育現場の問題も同様。

 

 今日から新学期という学校も多いようです。そんな時、新型コロナの感染拡大がはじまっています。どうか、フィクションに惑わされず、冷静に判断していただければと思います。