東北で暮らしていた頃の思い出話です。
海外からのお客様をご案内する時、ドライバーを仰せつかっていました。
ある時、宮城県の登米市を訪問することがありました。
ふと思いついて「宮城県佐沼高等学校」の横を通ってみました。
通過しながら「これが大友克洋の母校だ」と伝えたんですね。
すると「すぐ止めてくれ!」と叫び、大変興奮した様子で、その高校の中に入っていくんです。
後から聞くと、「akira」「ドラえもん」で日本を知り、親しみを覚え、日本で仕事をすることが夢になったとのこと。今回の来日はその夢を実現するため(もちろんビジネスで)。そこで「akira」の作者が育った土地、母校を訪問できるとは思わなかった…と、縷々興奮しながら語ってくれました。
ちなみに、佐沼高校の卒業生には、石ノ森章太郎もいます。
「仮面ライダーを知っているか」と聞くと、「もちろんだ!(満面の笑み)」
「さっきの高校は、石ノ森章太郎も卒業生だ」と伝え、帰途、もう一度立ち寄ったのは言うまでもありません(笑)。
その後、海外からのお客様のご案内ルートに、佐沼高校が入りました(笑)。
もちろん、世代や日本を知ったきっかけを聞いた上でになりますが…私と同世代以下の方は、みんな「akira」「ドラえもん」「仮面ライダー」で盛り上がりました。
昨年、予定通り東京オリンピックが実施されていたら、開会式で「金田の赤いバイク」が走ったかもしれないんですね…。