55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職してよかったと思うこと(1年経過)

 年度の始まりの季節です。

 ちょっと驚いたのは、公務員業界の「有名人」が続々と退職していること。

 もちろん早期退職。

 早期退職して「転職」する人もいますし、「のんびりしますわぁ」という人もいます。ちょっと不安なのは「この人が辞めたら、日本の将来は…」という人材が多いんです…。

◆目次

組織から離れると視野も思考も俯瞰的になる

無意識にとらわれているものから解放される

 公務員は「公平×要望」、民間企業は「利益×結果」が求められます。

 つまり、無意識に「自分×組織」を守る思考が働きます。

 となると「俯瞰的に考えること」が難しくなります。俯瞰的に考えても、結局は「自分が所属する組織を守る結論」になってしまうんですね。

 そういうものから、解放され、俯瞰的に思考が進むようになりました。

 

コロナ×オリンピックの対応には思うことが多い…

 早期退職を考えるタイミングとして「東京オリンピック」は大きなものでした。

 早期退職するなら「オリンピック前」か「オリンピック後」かですね。 

 私は「オリンピック前」を選択しました。公務員としてはオリンピック3年前に退職しています。あの騒ぎに巻き込まれるのは勘弁というのが正直なところです。

 この春、早期退職した人の中には、「オリンピック後」を計画していた人も少なくないようです。オリンピックは延期になりましたが、早期退職は計画通りということですね。

 また、安倍~菅と続く政権、コロナ×オリンピック対応に疲れて早期退職した人も多いと聞きます。

 

早期退職してよかったと思う理由

実像と虚像

 俯瞰的な視野・思考が進むと、物事の本質が見えてきます。

 本質が見えてくると「虚像」も見えてきます。

 社会課題の多くは、虚像によって生じることも多いのです。

 しかし、組織に所属していると「虚像」を肯定せざるを得ない場面も多いです。

 

現在の日本は「虚像」に振り回されている

 虚像にふりまわされて正常な業務、公務員の本質、行政の役割が果たせなくなっているように感じます。

 「コロナ×オリンピック」は、虚像によって生じる課題とも言えます。

 感染症は「天災」です。誰かを責めれば解決するものではありません。

 しかし、現状は「人災」の部分も感じます。判断の誤り…というよりも、判断の前提・根拠のズレですね。つまり、感染症の実像ではなく、虚像を根拠に対応策が進んでいるということです。それが、もう1年以上続いています。

 虚像を根拠とした仕事は「人災」です。良識ある多くの公務員が、このことで苦しんでいます。そして、仕事を離れていきます。

 

 国家公務員でも、30~40代前半の「これから」という人が離職しています。

 あと、公立学校(小学校・中学校・高校)で、すぐれた取り組みをしている人が、私立学校や、教育関係NPOに転職しています。

 私の周辺でこんなにいるのですから…全体にはもっと多いかもしれません。

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