55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

日々雑感(学習支援の日々)

             麺停中なので回鍋肉

 

 昨日午後は、学習支援。ネットでつないでの対話の時間。

 今、多くの高校が定期考査中のようです。松本市内も昼頃には高校生が駅に向かって歩いています。

 

 昨日のテーマは人口減少と少子化

 2023年の出生数は約75万人。

 これが80年続くと日本の人口は6000万人となりますが、これは希望的観測ですね。

 もっと減るでしょう。

 

 昨日は「減るのはいけないことなのか」からスタート。

 人口減少は社会課題ではあるのですが、社会課題だと原因・責任の追及になってしまいます。そこで、人口減少を「自然現象」として受け入れてもらいました。

 地方では人口減少・過疎化は可視化されています。しかし都会の高校生に人口減少と言っても実感がないのです、人口増えていますから。

 人口減少を自然現象とすると、人口減少は社会課題ではなくなります。

 課題は、人口減少に対応した社会の再構築をどう進めるべきかですね。

 ここまで前提を整理したら、あとは高校生の議論を聞くだけです。

 

 最後に質問の時間を設けましたが、いろいろ聞かれました。

 で、個人的には、結婚とか子作りはプライベートなことなので、結婚しろとか、子供を産めという圧力はない方がよいです。民間企業が結婚推進事業を行う分には自由ですが、国とか自治体とがが婚活事業を公金で行うのも違うと思っています。

 夫婦が欲しいと思えば産めばよい…ですね。

 プライベートには干渉して欲しくないでしょうし、干渉すべきことでもないと思います。

 ただ、国や自治体は、子育てしやすい環境を作り、教育には力を入れるべきと考えています。自治体レベルでは中学卒業・高校卒業までの医療費無料とか実施しています。国レベルでは教育費無償が理想。

 絶対に実現できない極端な理想を言えば「義務教育12年制=12年間学費無償」。

 小学校入学から12年間で高校卒業になるわけですが、飛び級制度とか、大学受験の年齢制限撤廃をして、12年で大学・大学院を卒業でもよい。12年目が大学2年だったら、3年生以降の学費は自分で払う。

 ただ、12年間小学校1年生のままということも制度上はあり得る。これはこれで別な課題を産みそうなので、どうするか。

 

 これは「思考実験」です。先入観から離れて自由に考えるためのエクササイズ。

 ただ、後に東大とかに進む高校生の多くは、中学卒業段階で大学受験をしても(東大はさすがに厳しいでしょうが)合格できる学力をすでに持っています。学習支援している学校の生徒さんにもそういう生徒さんがいます。

 すると、飛び級で大学に進みたいという生徒さんもいれば、中3・高1でMarchに合格するより、高3までじっくり勉強して東大に行きたいという生徒さんもいます。

 20歳の弁護士に仕事を依頼できるか、22歳の裁判官に死刑の可否が判断できるのかとかも出ました。AIを使いこなす高校生は「決断」という人間にしかできないことが社会性だと言うんですね。であれば、飛び級・留年によっていろいろな年齢が混在する環境こそ社会性を育てるのではという意見も出ます。

 年齢=社会性という価値観がすでに先入観ではないか、飛び級=すごい奴は競争原理にとらわれた発想で、肝心なのは「自分にあった環境で学ぶこと」であって、中学生でも数Ⅲを学んでよいし…ときます。

 そう考えると、小中一貫とか、中高一貫とか、高大連携とかありますけど、同じ敷地内に小学校から大学まであると物理的に可能になるとか、少しずつ思考が広がっていきました。

 ここで時間が来たので終了。

 念のためですが、義務教育12年制度の可否ではないです。もしそういう制度があったら自分ならどうするか…から思考を広げていくという実験です。すべては「もし」。 

 ただ、「もし」によって未来を根拠とした思考になればと思います。

 です。