55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

ノーマルタイヤのままですが、雪が…。

 

 岩手県にいます。

 今日の午後には「お仕事終了×自由の身」になります。こちらで温泉とか蕎麦とかと考えていたのですが…、若干の積雪が…。タイヤはもちろんノーマルです。

 とりあえず、南下します。

 

 さてさて、今日は少し真面目に…。

 今回のお仕事は、地方の公立高校の若い先生方を対象としたワークショップです。

 その内容は、「探究学習」の実施に関するもの。(ここまでが前提)

 

 先生方が「中学生・高校生」だった時、中学・高校で「探究」は行われていません。

 つまり、「自分が体験したことのない授業」を、「教員として教室で実施する」ということになります。

 ただ、中学・高校時代に「探究的な授業で育った…」という先生もいます。パターンは以下の感じ。

①探究的な授業をする個性的な先生との出会いがあった

②授業や学習を探究の発想で構築している学校(私立になりますね)を卒業している

③「商業高校・工業高校」から大学~教員になった

 ・実業業高校の実習科目は、授業そのものがワークショップ型ですからね。

④そもそも、自分の中で探究的に考える思考習慣が身に付いている

 ・これは、都道府県の公立トップ校出身の先生に多い。

 ・あるいは、帰国子女で海外の教育体験を持つ先生にも多い

⑤大学・大学院で「共同研究・共同論文」などを経験している。

 

 このように整理してみると、「偏差値って何だろう」となりますね。 

 で、上記のような若手の先生が、探究的・生徒主体の授業を行っていると「ベテランに否定される」「周囲に同じような授業をしている先生がいない」などの状況になって「心が折れる」こともあるとか…。

 

 これから日本(だけはなく多くの先進国)で、強烈な人口減少が進みます。

 ちなみに、私が社会人になった「バブル時代」の日本が左。今は右。 

 

 過去は「学びの対象」ではありますが、「根拠」にしてはいけない。

 人口が増えていた時代は、少し失敗しても、解決できないことがあっても、「自然治癒力」が高かったと言えます。つまり「様子を見るという名の放置(課題の先送り)」をしても、時間による解決が可能だったのですね。

 しかし、人口減少時代、放置は課題を拡大します。

 「講義型による知識の伝承」が「過去を根拠とした教育」になってしまうと、過去の課題を拡大し、未来に負債を残すことになるんですね。

 というわけで、「過去から学びつつ、未来を根拠とした思考」が人口減少時代の教育なのでは…、という問題提起を冒頭で示します。

 

 多くの先生方は、東日本大震災を経験しています。

 津波で失われた街を、「元通りにするか」「新しい街として再構築するか」という選択がありました。個人的な見解ですが、「再構築」を選択した街の方が、復興が進んでいます。ただ、再構築を選択した街の方が、批判を浴びたり、風当たりが強かったり、住民の分断が進んだという事実はあります。しかし、財政・行政・教育などの状況は改善が進み、逆説的な表現になりますが、「元通り」に近づきつつあります。

 感情論的には「対立・分断」があると言えますが、現実論としては「復興・再建」が進んでいるんです。

 ということをデータで示しつつの今日は最終日。

 朝ごはん食べてきます。