◆大学夏学期が終わる
多くの大学は、もう秋学期が始まっていると思います。
私の大学は、10月1日からが秋学期。つまり、まだ夏休みです。
8月一杯授業でしたからね。少し変則ですが、これはこれでありです。
で、試験についての講評があって、成績発表です。
成績発表はネットで。ホームページから学籍番号でログインし、自分のページで確認します。(小中高もこの方法でやれないものですかね…。紙の通知表不要になります)
◆夏学期の成績は
当初、6教科12単位の予定でしたが、1教科2単位履修放棄しました。
仕事のスケジュールと重なったためという言い訳になります。
というわけで、5教科10単位履修し、無事全て取得できました。落とさず済んだ…。
びっくりしたのは「S評価」があったこと。
大学の評価は「A(優良)」「B(良)」「C(可)」「D(不可)」だと思い込んでいたのですが、その上があったのですね。粗点換算にするとこうなります。
「S(90点以上)」「A(80点以上)」「B(70点以上)」「C(60点以上)」
「D(59点以下)不合格」
◆S評価をいただけたのは
「空間デザイン」「地域教育」をテーマにした科目です。
「空間デザイン」では、「スキー場の経営難という課題とその解決」をテーマに設定。「地域教育」では、「人口減少が加速する町の課題とその解決」をテーマに設定。
いずれ、地域課題とその解決をテーマにしたわけで、これは公務員経験が染み付いているからでしょう(笑)。評価されたのは、「空間に内在する課題を、空間の価値を変更することで解決する」という視点のようです。
それぞれ、「解決への取り組み状況」「解決を導く発想」などを現地で取材しながら書き上げました。これは楽しかったですね。一種のフィールドワークです。
◆今の大学生はすばらしい
3年次編入ですが、今回の単位は「大学1年生の必須科目」。
今の大学生は、1年生の時から「課題発見とその解決」の発想で考察し、「フィールドワーク×取材」をしながら学んでいるです。私の時代だと3年生以降でしたね。さらに言えば、中学・高校の探究学習でも、「フィールドワーク×取材」の手法を用いた地域学習は行われています。
就職のこと、奨学金のこと、アルバイトのことなどなど、高校生・大学生が「学びの環境を確保することの難しさ」を理解しない大人が多いような気がします。その根源にあるのは、「大学生は勉強しない」「大学は授業なんか出なくても卒業できる」という偏った先入観と感じています。
実際に大学生になってみると、学問の進歩、求められる学びの質の高さ(私が大学院で学んだこと、社会人になって学んだことが、大学1年生の科目にある)を実感します。しかも、フィールドワーク×取材となると、時間も手間もかかります。つまり、学びのスタイルも異なるわけで、それを理解しない大人が「教育」に権限を持つことには、絶望しか感じません…。
一方で、大学生が学んでいる姿を見ると、日本の未来・希望を感じます。
学びの環境をよくするのは、実は簡単なんですけどね。ほとんどが、お金で解決できることなので…。