◆世の中は大型連休ですが
大型連休で「お休み」な人は約半分。土日祝日も連休も、「世の中の人の半分は働いているんだよ」とよく子供に言っていました。
25年間の公務員時代、半分は休みで、半分は働いていました。
交代で休みを取る時代もありました。地方勤務の時は、地域行事に参加することも多いです。一応お休みなのですが、地方勤務での地域行事参加は実質仕事。
移住担当時代、大型連休はかき入れ時。しかし、移住希望者から「この地域は、休日でも休めないことが多いのですか」という質問を受け、「農業は、毎日が働く日曜日ですよ」と心の中で返答したことを思い出しました。
◆お仕事の担当者から細切れで連絡が入る
3日の朝、お仕事の依頼があって、簡単な案件でしたから、その場で1時間ほどで仕上げて返信しました。同じことが4日の夕方にもありました。
そういえば、いつぞや「私たち、連休も稼働していたんです」と聞きました。
教育・出版系は、さすがに9連休とはいかないようです。
と思って妻の様子を見ると、こちらもお仕事中です。
◆リモートワークと大型連休
妻の会社は、昨年末からリモートワーク解禁となりました。
時々出社していますが、基本リモート。とは言え、さすがに4月の新入社員を迎える時期は「最初は対面じゃないとね」と言って東京にいました。しかし、連休前に松本にきました。
会社の方針は、「有給使って9連休(推奨)」。連休明けの8日(月)は、全社フレックス勤務だそうです。そのココロは、「遠隔地からのエクストリーム出勤対応」。たしかに、これだと渋滞の回避、飛行機チケットの高額料金の回避などが可能。
で、妻の部署は、チームで話し合って「リモートで仕事を続けながら休む」としたそうです。連休前後に、お仕事が「連休進行」となるとそれはそれで負担。であれば、期間中もリモートでお仕事をしながら…ということになったそうです。
これを実現したのは、「個人のPCでも仕事可能」にしたこと。会社のPCって重いですからね。ノートでも2キロ以上はあるでしょう。これを持って電車での家族旅行はしんどい。しかもバッテリー稼働時間が短い。
社員さん個人は、モバイル前提で軽いもの、バッテリー稼働時間が長いものを持っている人が多かったり、i-padをPC化していたり…だったそうです。
◆ワーケーションの実証実験
というわけで、昨年末から始まったリモートワークの有効性を実証しようとなったそうです。社員さんは、「リモートワーク歓迎」だそうで、この状態を続けてほしいそうです。で、それぞれのワーケーションの様子が映像で送られてきています。
川に足を入れたままPCに向かうという定番の写真や、牧場で子供たちがはしゃいでいる様子をみながらPCに向っているとか。学校の運動会で、子供の出番待ちの間に仕事している人がいたら、妻の会社の人かもしれません。
ただ、見方を変えれば「子供の運動会にまで仕事を持ちこんでいる!」「家族旅行中に仕事!?」と解釈されることもあるでしょう。
もちろん、仕事量は平常時より少ないですし、そもそも持ち出せる情報が限られますから、時間で言えば1日10分でも十分。つまり「気になることをその場で解決する」「連休中も稼働している取引先との連絡を済ませる」ことで、社員のストレスを取り除き、のんびり感を高める…という選択・合意だそうです。
価値観としてはまだ少数派でしょうけど、家族との時間や個人の時間を優先しながら「隙間時間にお仕事」という働き方がはじまっているんですね。
昭和の「何かを犠牲にしないと成り立たない」という働き方がなくなると良いなとつくづく思う今日この頃です。