55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

大人の研修レポート・大学入試の小論文に大切なこと

 公務員時代、社内研修のレポートをたくさん読みました。

 もちろんお仕事。

 その経験は、今のお仕事につながっています。

 

公務員試験の監督(論文)をして気になっていたこと

 それは、開始と同時にすぐに書き始める受験生がほとんどなこと。

 テーマを見た瞬間から書き出すんですね。こういう受験生は、20分ほどで書く手が止まります。

 一方で、開始と同時にメモを取り、構想を練る受験生もいます。こういう受験生は、周囲の手が止まった20分過ぎから書き始め、そのまま書き切ります。

 合格するのは後者ですね。

 

出題の意図を理解すること

 合否をわけたのは、「出題の意図」の理解です。

 小論文に正解はありませんが(笑)、確実に不合格になるものはあります。それは、出題の意図からはずれた論文。出題の意図を理解せずに書いているんですね。これはダメ。どんなにすばらしい論文でも0点。

 「地域医療について述べよ」というテーマに対し、冒頭で「地域医療について福祉の観点から述べます」と始まるパターンですね。この視点でも良いのです。それが「地域医療の内容」ならば。しかし、多くは「福祉の内容のみ」「地域ではない一般論」だったりするのです。たぶん「医療・福祉の共通点・差異点」、「一般論としての地域と受験している地域の違い」がわかっていないのですね。

 

今回は、このようなレポートを添削すること、改善することもお仕事の一つ

 みなさん有名進学高校の在学生、超難関大学出身のはずなんですけど、意外と完成度が低いのです。大人の研修レポートの方は、おそらく研修へのモチベーションが低いのが原因ですね。

 私にも身に覚えがありますが…、強いられた研修ってなかなか面倒なもの。研修に参加するために通常業務を片付け、スケジュール調整をする段階でもう限界(笑)。

 となると、レポートはやっつけ仕事になります。

 わかるぞ! 身に覚えがあるぞ! 怒りが文面からにじみ出ているぞ! 

 

というわけで、出題の意図を理解しないままで書き上げても完成度は低い 

 そういうことです(笑)。

 出題の意図は複数あり、それぞれの意図に回答することが求められます。

 そのためには、意図を読み取ることが前提。この前提が…(泣)。

 というわけで、「解説原稿」を書くことになりました。

 緊急オーダーですね。お仕事ですからありがたいのですが、若干複雑。

 だから、大学では卒業論文を書かせること、高校では探究学習を進めることが重要なんですけどね。

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