テーマ「早期退職の日々に」
仕事を離れて毎日が日曜日なのは退職前の想定通り。
しかし、気持ちが落ち込み精神的には不安定な日も多かったです。
そんな状況を救ってくれたのは、「学び」でした。
◆目次
私大文系出身の私の天敵は「数学」
◆高校で早々に文系を選択したのは「数学」から逃げるため。
高校2年生で数学から逃れ、学んだのは数Ⅰのみ。
進路から国立大は消え、都内の私大文系学部に進学しました。
◆「数学」「英語」でチャンスを逃したことも
心理系の資格取得を目指したのですが、内容の1/4が「数学」なんですね。
日本語教員資格は最終段階まで進んだのですが、「英語」で日本語を教える…ことはできずに終了。
もし、日本語教師資格を得ていれば、公務員を辞めて海外で暮らす予定でしたが…。
55歳からの中学数学
◆数学を学び直そうと思ったのは新型コロナの流行
新型コロナの流行で、様々な数値・科学的知見が提示されました。
しかし、どれを信じて良いかわからないのです。ならば…ということで、微分積分をゴールに中学数学の復習からスタート。これが楽しいのです。
◆年を取ると昔の記憶が鮮明になる(笑)
問題を解いていると「思い出す」のです。
中学時代の教室の風景・先生の声・ミスのパターン、そういう昔の記憶が鮮やかによみがえり、正解が増えます。どこでミスを犯したかもよくわかります(笑)。人生で初めて「数学が楽しい」と思えました。
◆「文系・理系」という発想はもう古い
文系でも数学の素養がないと研究にならない。理系でも古文・漢文の素養がないとグローバル社会に対応できない。そういう時代になっています。
退職した日々に読む「徒然草」「奥の細道」「源氏物語」への共感は、心の慰め、精神的支えになりました。中学数学の学び直しは、お金の勉強(FP)でのつまずきを減らしてくれました。
ojisann5560.hatenadiary.com
「学歴」より「学習歴」を更新すること
◆私の場合は「数学の学習歴の更新」が必要。
まもなく「数Ⅱ」という未知の世界に入ります。ここからが難所。
それでも、数年かけても「数Ⅲ」まで終われば、その後の人生が変わりそうな予感がします。
◆専門バカを脱したい
大学時代の専攻から職業としても学び続けたことですから、それはそれで大事にはしたいと思います。
ただ、組織を離れて個人になってみると「専門バカ」に過ぎません。
「専門以外できない」から「専門もできる」にしたいですね(笑)
◆普遍的な学びを進める
今は「数学」という、「中学・高校レベル」の致命傷を回復中。
「専門性」ではなく「普遍性」を広げることも学びの本質なんですね。
まとめ(学び続けることは…)
◆若き日に失った「何か」を取り戻すことにつながる
・自己の「専門性」をさらに深めていく学びもあり
・「苦手分野」の克服、「普遍性」の広がりを目指す学びもあり
◆学びは、退職生活の「経済」「精神」を豊かにする
・退職に伴う喪失感を「教養」に変える学びがある
・昔の記憶が「よみがえる」ことで学びが進むのは、とても楽しい
・新たな分野の学びは、新たな「稼ぎ」になることもある
(久しぶりの大学はとても静か。リモート中心ですからね)