55歳の春(年度末)に退職し、4度目の冬になりました。気が付けば59歳です。
・1年目 移住先を求めて物件を探し、現在の住まいを契約する
・2年目 長野県松本市に引っ越す、原稿書きのお仕事を始める
・3年目 投資を始める、スマホにする、断熱リフォームをする
・4年目 お仕事でスランプに陥り、散歩習慣で回復する
4年経過した冬に思うのは、退職時に想定していたことと現実の違いですね。
◆最初の不安
最初の不安は、「そもそも無職で家を買えるのか」です。
これは、購入方法で解決できました。要するに「一括払い」です。
ローン購入だと「審査」がありますが、一括払いには審査がない。ローンのための手続き・手数料などもかからないので、ローン購入vs一括払いの場合は、一括が勝利するようです。
また、「元公務員」という言葉も強かったです。理由を聞くと、年収や退職金などがわかるからだそうで。確かに、公務員の給与って世間に公表されていますね。ちなみに、「上場企業」という言葉も強いのですが、これも年収・退職金がわかるからだそうです。
◆ネット銀行・ネット証券口座の開設
少しでも高い金利・ポイントを得ること・投資を考えると必須。
私は、メインを「ネット銀行」に移し、現金の引き出しや引き落とし用に「ゆうちょ銀行」を残しました。問題はネット銀行開設の手続きです。
申し込みの必須事項に「勤め先」があります。
個人で開業届を提出し、屋号があればそれで問題ないと思いますが、単なる無職だと、ここが書けません。
私の場合、取引先から許可をいただけました。
原稿書きのお仕事は「1案件ごとの業務委託」という形で始まり、その頃「年間契約」になっていました。ここから先は私の担当者の厚意が大きいと思うのですが、勤務先として記入してよいことになりました。これで、ネット銀行のクレジットカード作成・証券口座の開設まで進めました。
◆投資のスタート
少し知識があったのはドルとユーロ。若い頃、サックスを趣味としてました。そんなわけで、円安の進行で外国製楽器の値段がどんどん上がっていく様子を長いことを見ていました。ドルとユーロとを100万円ずつ購入し、20万円ほどプラスが出ました。ただ、これはビギナーズラックですね。
その後、初心者らしく「S&P500」で積立を始めました。
為替は、AI自動積立にしました。
今は、為替や株の動きを日々観察しながら少しずつ経験と勉強も積み重ねています。リスクには怯えていますが、現在の資産総額に対して「いくらなら損をしても大丈夫か」という発想で投資金額を決めています。
早期退職前の想定と異なることには、「柔軟に対応する」「好奇心を持つ」「損をしても影響が少ない範囲でやってみる」が大事なのかもしれません。そのことで、早期退職生活のいろいろな不安はかなり軽減されました。
早期退職後のマインドは、「信念を貫く」よりも、「柔軟に対応する」の方がよいかもしれないと、そんなことを思う年の瀬です。