ファシリテーションを学び始めて(実践は全然だめです。理論的な理解だけ)、「直観」を信じるというか、意見としてどんどん出してもらうようになりました。
論理的な根拠や裏付けはなくてもいいのです。
その仕事を長くしている、その地域に長く住んでいる人が、「感じること」って、意外と本質をついているんですね。これは、「中学生・高校生の発想」も同じ。
で、「~のような気がするんです…」を、統計×データで裏付けると、(全部が全部ではありませんが)、地域課題や問題が可視化・言語化されることが多かったです。
早期退職して、「どこに住むか」に迷って内見を繰り返していた時期があります。
何度も訪問し、「老後はここで」と考えていたのは軽井沢や越後湯沢でした。しかし、早期退職してから訪問してみると、なんかピンとこなかったのですね。
「福島駅前の物件」は、論理的に「そこに住む理由×買う理由」はいくらでも出てくるのですが、これもピンとこない…。
そして、住んだことはない、過去に1回しか来たことがない松本市で暮らしています。現在の住まいはネットで偶然見つけたものですが、内見してみると、なんか「ピン」ときたのです。ただ、実際に購入する・引っ越すまではいろいろ面倒なことがあり、住み始めるとリフォームが必要でお金がかかったりもしました。論理的には、「あまりよろしくない物件」なのです。でも、部屋も街も、とても気に入っています。
新しいことを始める時って、個人的には「直観×何となくこっちの方がいいような気がする」が多いです。もちろん、「実行・実践」するかどうかは、「事実・根拠」を集め、直観が正しいか、否かの確認はします。そこで「外れ」なこともあります。
でも、意外とあたる…んですね。
現在は、高校生の探究学習のアドバイスに使っています。
今の高校生は「論理思考」を学んでいますし、「根拠のないこと」への嫌悪感を示す方もいます。「勘・センス」があまり表に出ないというか、言い出しにくい空気感があります。でも、課題や本質は「感じること」からだったりします(ただし、それがあっているか、外れているかの検証は必須ですけど)。
というわけで、早期退職後の暮らしは、わりと直観優先。
移住先の決定も、やったことのなかった投資×NISAも、きっかけは「何となく」。そういえば、スランプ脱出の要因である「散歩」も、「直観」との相性が良いものの一つですね。
個人的には、「やばいこと、危険察知」の直観は、大事にした方がいいという経験則があります。ちなみに、高校生の直観も、わりと「ネガティブ」な内容が多いです。でも、そういう直観が、本質をついているケースが多いです。
老後の暮らしは、「危機回避」が重要です。
そういえば、散歩をはじめたのも「何となく」でした。
直観が「危険」を教えてくれたのかもしれません。