55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職してよかったこととは(2022.11)

 

物事の二面性

 私はクラシック音楽が好きです。コンサートに行くのはワクワクしますが、一緒に行く人というのは限られます。たとえば、コンサートには、「演奏を楽しむ・音楽の本質に触れる」という喜びと、「会場でのマナー」という面倒な側面とがあります。

 「マナー」という面倒な側面が、クラシック音楽の敷居を高くしていることは否めません。ドレスコードとか、スマホの扱いとか、お行儀とかですね。

 その日の演奏曲が、「ブラームス交響曲」だとします。演奏会が終わると、「ブラームスの音楽」ではなく、その日の批評が「演奏の完成度や指揮者の解釈」に向かう面もあります。もちろん、それも音楽ですからよいのですが…、そのことが「音楽嫌い」を作ることもあります。

 これって、勉強も同じですね(笑)。

 

早期退職生活の二面性

 「労働」には、「経済的側面」と「社会貢献的意味」とがあります。

 早期退職ができるかどうかは、「経済的側面」によります。

 早期退職を決断できるかどうかは、「社会貢献的意味」によります。

 「経済的に退職できる状況」になったとして働き続ける人はいます。つまり、早期退職を実行するか否かは、「社会貢献的意味=自己の存在価値・やりがい」などによるのではないでしょうか。

 たとえば、週末夕方のテレビで出てくる人たちの多くは、「カフェ経営・農業実践」などで、「社会貢献・自己の存在価値・やりがい」と、経済的側面とを両立しています。

 

早期退職の失敗と後悔とは?

 失敗は経済的なものと言えます。つまり、「お金がない」ですね。

 生活が成り立たない、生活水準が下がるなどのことです。

 後悔は心理的なものと言えます。「自己の存在への疑問」ですね。

 「長生きするとして、では何をして過ごすの」「あんなに理不尽なことに耐えつつ社会人として頑張ってきて、何も報われることがない」「いろんな経験をしてきたが、それを活かす場がない、評価されない」とかですね。

 また、「働かざる者食うべからず」という価値観が色濃い社会ですから、早期退職のイメージもよいものだけではありません。いやいや…、働いて資金を貯めたから早期退職するんですねけどね…。

 というわけで、早期退職生活を悪く言うと、「経済的不安」「世間からの無理解」「孤立感・疎外感」ってことになります。これに、自分の高齢化が重なります。

 あんまり良いことないですね。

 

早期退職してよかったと実感する時

 つきつめると、現役時代にできなかったことに取り組めている時ですね。

 たとえば、心身をいたわる暮らし。

 節約・断捨離・ミニマリスト的暮らしの実現で、「所有することのストレス」から解放されることも含みます。

 たとえば、学び直し。

 独学でもできますが、やはり大学で系統的に学べるのはとてもよいです。市販のハウツー本や専門書でもよいのですが、やはり「大学の教科書・テキスト」や、教授の推薦資料はわかりやすいです。今学問は本当に進化していますから、学び直しがとても新鮮です。

 たとえば、何でも時間を気にせずできること。

 レポートを書くとき、考えを「無理やりひねり出す」のではなく、「降ってくるまで待てる」というのでしょうかね。「待てる」というのはとても大事ですね。

 ちなみに、運転中も「待てる」のでイライラしません。安全運転の実現にもなります。自炊も時間をかけてじっくり煮込むものが中心です。

 こういう過ごし方をしていると、気持ちも穏やかになりますね。

 

 というわけで、いろいろ振り返ると、私の場合は「静かな暮らし」ってのが、早期退職の幸福ってことになりそうです。

 その場として、信州・松本を選べたのも、よかった…と思います。