55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

プランBを考える(早期退職の決断)

 

 企業研修や探究学習のパターンの一つに、「プランBの設計」があります。これは、持ちネタの一つ。

 人口減少対策として、「人口増を目指すがプランA」であることは多いです。

 これに対し、「プランBを提案せよ」ですね。

 もちろん、正解はありませんが、プランB的方向性としては、「人口増が進まなかった場合の想定」が欲しいです。人口減がどれくらい進むかについては、予想データがあります。このデータに沿って人口が減っても維持できる状況を考えるってこと。

 

 しかし、「人口減少に対応する街づくり」という提案をした瞬間に、「この町が滅びるというのか」「人口を増やす案を出せ!」とお怒りになる方(脊髄反射)も少なくないです。こういう方には、「根回し」「ご挨拶」によって、「プランA・Bを提案します」と事前にお伝えすることが重要。ただ、ご挨拶は「ご機嫌を取ること」に過ぎないので、そういう方が「プランB」を理解したというわけではない…のが現実。

 「ああ、この方はプランAだけで生きてきたんだな」と思います。

 それはそれで、素晴らしいことなのですけどね…。

 

 早期退職は、世間的価値観では「プランB」になると思います。

 定年まで勤めるが、世間的には「プランA」です。

 でも、私にとっては、「早期退職がプランA」。

 ただ、早期退職後の暮らしは、「プランB・C・D~」という感じ。このあたりは、「一貫性がない」「ブレまくり」という誹りを受けても仕方ない部分でしょう。でも、「柔軟に対応」していかないと「適応」が難しいとは思います。

 そもそも、「会社員」から「主夫」「自営業」に転身するわけですから、この段階で「柔軟な対応・受容」が求められます。「プランB的人生」への路線変更ですね。

 

 まぁ、振り返ると「人生プランB」の連続だったわけで、そのあたりは特に悩むことなく、早期退職以降も淡々と過ごしています。

 お仕事でも、「プランB~」の立案を必ず意識していました。そのうち、担当業務が「プランBプロジェクト」「バックアップ部隊」と言われるようになったのは、(侮蔑的意味もありましたが)一応誉め言葉と受け取っておきましょう。

 ちなみに、「プランA」でも「考えられるあらゆる想定に基づいて立案」されます。これに対し「プランB」は、「事前に考えられるあらゆる想定を超えた時どうするか」が前提条件になります。「ありえないでしょ」と言われながらプランを立てるわけで、風当たりは強め…。もちろん、「プランB」が発動しないことを祈りつつ待機するわけですが…。

 

 そんなこともあり、かつての大日本帝国陸海軍の失敗にも学びつつ、「プランBを立案せよ」という研修プログラムを作っています。

 これですね…、受講生の方々、意外とできないんです。

 たぶん、「プランBを考えるという習慣がない」か、あっても「周囲に否定されてきた」のではないかと個人的に思っています。

 早期退職も同じ。でも、早期退職を「プランA」にして今の幸福があります。

 そんな今日この頃。