55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

お世話になった方が「早期退職×地方移住」するというお話

 

 昨日、突然「打ち合わせをしたい」という連絡がAさんから入りました。

 Aさんは、私が現在いただいている「お仕事」に導いてくれた方。

 早期退職後の私にとって「恩人」です。

 

 

 内容は、今年いっぱいで会社を退職して、北の方に移住することにしたという話。

 転職…というか、現在の会社とは「個人として業務提携」することになるそうです。

 「そんなわけで、追って新しい担当者などを紹介・引継ぎもしますから…。」

 

 Aさんは、「文章を書ける人(エッセイを出版しています)」「学習理論に詳しい人(社会人になってから大学院に入り、論文も書いています)」「学習テキストの作成や、企業研修のプログラムの立案ができる人」です。そんなわけで、教育系出版社の社員としては、絶対に必要な人です。

 しかし、実績を上げ、年齢を経ると「マネジメント業務」の担当となります。

 ただ、役職に就いても、「Aさんじゃないと、テキストや研修プログラムは作れない」わけで、「部署のマネジメントをしながら、問題作成もする」という日々。

 

 というわけで、50歳になったところで、「学習理論の研究×テキスト・プログラム作成」に専念したいという思いもあり、退職することにしたそうです。

 しかし、会社としては、Aさんがいなくなれば「テキスト・プログラムを作成できる人」がいなくなるわけで、退職後も「業務提携・支援」という形で会社とはつながり続けるそうです。

 これは、まぁ詳しい内容は私の知るところではないですし、あくまで私の個人的感想ですが、「できる人から退職するパターン」の一つではという印象です。

 

 とはいえ、Aさんの会社に問題があったわけではなさそう。そういう人が、マネジメント業務もしたから、業績が上がったのは事実のようです。元々は「学校関係の教材作成・出版」の会社が、企業や大学までクライアントを広げたのは、Aさんの存在あってのこと。Aさんの持つ「学習理論に基づいたテキスト・作成能力」を、企業や大学も認めたんですね。

 そう考えると、Aさんは、「組織に所属しなくても食えるスキル」を持つ人ともいえます。そういう人は、「フリーランス×早めに第2の人生」に進んで、本当にやりたいことに専念できるんですね。

 コロナ以降、テレワークも広がってきました。私も松本で暮らしながらAさんと一緒にお仕事できています。そう考えると、Aさんだって、東京を離れても東京の会社とお仕事はできます。そんなわけで、もともとご縁のあった、とある人口減少が進む地域に移住し、ゆくゆくは、その街で教育支援や街づくりなどにも参加しながらということのようです。

 

 「うらやましいです」とお伝えしたら、「いや、だって(私)の方が、先にお仕事退職して、地方移住して、自由に暮らしているじゃないですか」と返されて、「そうか、現在の私の暮らしも、人から見れば、そういうものなのか」と思ったしだい。

 

 でも、そんな暮らしになったのは、Aさんが私を見つけてくれたから。

 そのもとをたどると、公務員時代、お仕事で知り合った高校の先生が、早期退職した私を「勤務している高校の学習支援」に誘ってくれたから。それがなければ、Aさんとの出会いはなかったわけで…。

 早期退職して人間関係も断捨離したのですが、それでも残った人との関係が、早期退職後の人生を支えてくれています。

 そんなことに感謝しつつ、Aさんの「早期退職×地方移住」の成功を願ってやみません。そんな今日この頃です。