
◆気温が上がってきました
松本市に移住して2度目の冬を迎え、少し前までは、いかに外気を部屋に入れないか、冷気を遮断するかに日々知恵を絞っていました。
それが今では、窓を開け、以下に部屋に風を通すかに腐心しております。
北アルプスから来る西風が、冷たくて気持ちいいのです。
というわけで、松本に移住して3度目のグリーンシーズンです。
窓を開けていると、近くの川の音なども聞こえます。
今日は雨模様で、近くの山は霧に包まれています、
◆人間関係を断捨離することの効果を実感する日々
意図的なものではなく、「早期退職=コロナ禍」によって自然とそうなりました。
初期は、何だか世の中から取り残されたような、もう誰も気にしてくれる人がいなくなったというか、いわゆるさみしさや孤独に心が反応してネガティブな気持ちになることもあります。
しかし、そこから、「誰にも会わない=毒を浴びない」という日々が3年続きました。すると、かなりデトックスが進んだ感じがします。
なるほどね~という感じです。
移住しても、移住先で仕事をしていませんから、松本で人間関係・利害関係が生じないのです。この「利害関係」から離れるというのが大きくて…、昨今、地方移住に関わる話題がいろいろありますが、それを「利害関係」という視点でみると、いろいろ思うことがあります。
地域と移住者という関係では、「win・win」なのです。
しかし、個人(地元の有力者)と個人(移住者)とでは、利害関係がぶつかったり、一致しないのですね…。そこから「毒」が生まれ、誰も幸福にならない状況になることもあります。
で、今は、利害関係も評価もない暮らしなので、とても楽です。
◆世の中から離れる…
昔の人は、人生の最後に「出家」することが理想と考えていたと言われます。しかし、それを実践できた人は少ないと言われます。
多くは、俗世間の義理・欲望を手放すことができず、未練にとらわれて…ということですね。…早期退職して、その気持ちもわかります。しかし、早期退職して4年目に入り、俗世間の義理・欲望を手放すことの「楽さ」もわかってきました。
「世の中の役に立とう」とか、正義感みたいな考えは持っていてもよいのですが、それを封印することが、世の中の役に立つという逆説なんですね。
年を取るということは、人との距離感に加え、社会への距離感という感覚が大事になってくる。そして、距離感を保つことで、毒を浴びない・吐かない・解毒が進むことを実現する。
それが、早期退職後の「幸福感」につながる。
そういうことが、本で読んだ知識ではなく、自分の心境として言葉になってきました。
こういう日々が、ずっと続けばいいな…と思います。
ただ、社会との距離感は保ちつつと思いつつ、選挙だけは忘れずにとか思う今日この頃です。