以前、こんな記事を書きました。
早期退職後のマインドセットについてです
ojisann5560.hatenadiary.com
◆早期退職生活は多少の罪悪感を伴う
東京・沖縄は、本当に危険な状況になってきました。
デルタ株、夏休み、冷房による閉鎖空間、行事実施などなど、感染症が広がりやすい状況がすべて揃っています。
そんな中、東京・沖縄を離れ、仕事からも離れ、出勤もなく、数日に1回食料品の買い出しと、図書館に出掛ける(貸出・返却はセルフ)の暮らしを送っています。安全度は、かなり高いですね。
「自分が感染しないこと×ワクチン接種」は、立派な社会貢献です。
しかし、なんか罪悪感があるんですね。
◆いろいろ言われるバブル世代です
ただ、今ほど「家族」を大切にしてくれる時代ではありませんでした。
子供の頃から父は単身赴任で、自分が社会人になっても転勤続き。公務員でも「マンション買ったら転勤」はあって、家族の介護と仕事との両立が不可能になったことが早期退職の要因。
国民の幸福のためなら「滅私奉公×自己犠牲」は厭いません。自己犠牲を強いられるのは今なら人権問題ですが(笑)、税金で食っているくせにと言われるのが悔しくて、そう言われないように、完璧な準備を徹底してきました。
そんな日常だったので、今の「安全な環境」「自己犠牲不要の暮らし」が、どこかで落ち着きません。
◆いい意味で割り切ることが大切
若い頃、定年退職した方が、なぜかちょくちょく職場に来る姿を見ました。
「仕事人間」が褒め言葉だった時代、上の世代には、退職して抜け殻になる人も少なくなかったようです。
若き日は、その姿を見ていろいろ思うことがありました。しかし、自分が早期退職してみると、同じ昭和生まれとして、その心情がわからないこともありません(笑)。
とは言え、いつまでもその心情を抱えて暮らすことはできません。
私は私の人生を歩むことも、私に与えられた権利なのですから。
◆夏目漱石が言う「自己本位」に基づいて、現役時代の夢を形にしていく
コロナによる制約のおかげで、節約生活が身に付いてきました。
モノだけでなく、人間関係も断捨離したことで、迷いも減ってきました。
図書館で、「楡家の人々」(北杜夫)を借りてきました。
ついでに「ニーベルングの指輪」(ワーグナー)のDVDも見つけたので、次の機会にぜひと思います。
「じっくり時間を使って、長いストーリーを楽しむ」という、現役時代の夢を叶えることでご機嫌に暮らすことですね。もう自己犠牲とか滅私奉公は不要なんです。
自己本位(夏目漱石)に、ご機嫌に暮らすこと。
そういうマインドセットを、忘れないために書き残す今日この頃です。