◆早期退職して2年半経ちました
55歳で早期退職したのですが、2年半経過して現在は58歳です(笑)
「あの頃の○○さんと同い年」が増えてきました。たとえば、大学時代にお世話になった教授とか、社会人になった時の幹部社員(殿上人と呼んでいました)とか。
夏目漱石や太宰治は、58歳に達することなく鬼籍に入りました。
振り返ると、自分がこの年に達したという実感がありません。勉強も人生修養も足りていません。年長者としての貫禄や落ち着き、思慮の深さもなく、「私の知っている58歳」ではないんですね(笑)。ああ、これが私の人生かと嘆息することもあります。
◆とはいえ、早期退職の暮らしは落ち着いてきました
1年目の無収入期間、2年目の松本移住とお仕事の開始を経て3年目になりました。
住まいの断熱リフォームで「松本の冬対策」を終え、お仕事は「毎月途切れず」が達成できました。痛風発症で通院生活がはじまりましたが、毎月健康診断があると考えれば、体調を客観的・科学的に理解できるわけで、これはこれで不安の解消になります。
心の方は、自然との距離が近く季節の変化が大きい信州暮らしで癒されることがわかってきました。春の桜、秋の紅葉が特によいです。最近は「大町市」「白馬村」がお気に入り。「地元の人が知っている○○な場所」に足を運ぶことができるようになってきました。
◆ここからのことを考えると…
収入があるというのはありがたいです。想定よりも資産は維持できています。
ただ、物価上昇はありますし、大学の学費や教科書などの経費もかかっています。
収入を得てはいますが、生活水準を変えないことですね、「節約×断捨離の意識」の維持と継続。今年は、「PCの買い換え」「スマホへの移行」「リフォーム」と出費も多かったです。ここで「いろいろ引き締めること」が大事。
そして、お仕事にもつながる「勉強の継続」をと思います。勉強が最大の自己投資ですから(笑)。
◆昭和の価値観から抜けだすことも…
両親は「戦後の高度経済成長を支えた世代」、上司は「団塊の世代」、私は「バブル世代」。いわゆる24時間戦えますかですね。「お父さんは家にあまりいないけど、一生懸命働いてくれるから暮らしが成り立っているのよ」という価値観が普通だった時代。
そして、結婚すると異動、マイホームを建てると転勤の辞令が下り「忠誠心」が試された時代。家庭より会社が優先が普通だった時代です。そういう時代と価値観から距離を置き、自分の暮らしを再構築する…というのが、現在の暮らし、松本での生活なのかなと思います。
そういう意味でも、東京を離れ、人間関係を断捨離し、「自然との距離が近い×生活利便性が高い=地方都市」への移住はよかったと思います。転勤ではなく、自分の意思で住む街を選択できたことも含めてですね。
という月例の振り返りの中ではずいぶん前向きな感じになりました(笑)
人間は社会的な生き物ですから、誰かのために生きることも大事です。
しかし、自分の意思で生きることの大切さをしみじみと感じる今日この頃。それが「エゴ」にならないために必要だったのが、人間関係の断捨離だったのかもしれません。