55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

沖縄移住をお考えの方へ

テーマ「沖縄移住生活の始まりに」

 

 私の沖縄生活は4月1日から始まりました。年度と同時のスタートですね。

 仕事柄転勤は多かったのですが、沖縄赴任には特別な緊張感がありました。幸い、周囲に恵まれ、緊張はほぐれていったのですが、それでも6月にしんどくなってきました。このしんどさは小さなことの積み重ねです。誰が悪いわけではありません。しかし、移住組にこっそり聞いてみると、みんなこっそり「私もそうだった」と答えてくれます。今日はそんなお話を。

目次

 

1、職場に何を着ていけばいいの?

 4月1日、すでに気温は20度を超えています。

 自分の中のドレスコードは「スーツ×ネクタイ」です。ところが、それだと暑い。

 見渡すと、上着を着ている人もいれば、すでにクールビズな人もいる。

 暑さで自律神経がヘロヘロな中、迷うんです。はい。 

 

2、沖縄の4~5月は雨の日が多く湿気が高い

 例えば、東日本の4月~5月は桜が咲き、青葉が映え、地域を代表するお祭りがある時期。最も過ごしやすく、美しい季節です。

 しかし、沖縄で青い空が広がる日はあまりありません。曇天や雨天が多く、5月の連休終わりには梅雨入りします。そして、沖縄の雨は「スコール」です。雨粒が大きく激しい雨音を伴い、時に集中的に、時に一日中降り続きます。本土だと災害警報が出てもおかしくないような雨で、恐怖や不安を感じる人もいます。ただ、亜熱帯気候の沖縄ではこれが普通の雨。これが6月末の梅雨明けまで続きます。

 

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3、4月1日は沖縄本島に米軍が上陸した日

 4月1日、読谷~北谷にかけて米軍が上陸します。つまり、新年度に赴任した人は、沖縄戦の歴史と並行して沖縄生活が始まるのです。

 沖縄戦は、1日ごとに沖縄のどこで何があったかが記録として残っています。それを知ると、観光地となっている美しい海岸線や、日常の生活圏が戦場だったことがわかります。そして、かつて日本軍が沖縄でやったこと、沖縄県民に対する残酷なふるまい、米軍基地が沖縄にある理由などを知るようになります。すると、沖縄県民の本土に対する感情がわかってきます。これが、何とも言えない重圧になります。特に感じやすいタイプの人は、しんどくなりやすいです。

 下は、はてなブログ内「シリーズ沖縄戦」です。ぜひご覧ください。 

neverforget1945.hatenablog.com

 

 

4、みんな、朝は苦手??

 9時からミーティングと聞けば、少し早めに出勤し、少し早めに会議室に入るのが習慣。

 時間より早めに会議室に入ると一番乗り。電気をつけ、乱れた机、いすを直していると9時を過ぎます。が、誰も来ません。さすがに不安になり、日時や場所を間違えたかと再確認します…。しかし、やがてぞろぞろ集まり、数分遅れでミーティングが始まります。

 5分前行動が習慣化している方は、不安になったり苛立ったりすることもあるかもしれません。でも、それが独り相撲に過ぎないことが徐々にわかります。これ、おおらかさ、寛容さと捉えて下さい。不思議なもので、午後のミーティングはオンタイムです(個人の体験です)。

 

5、沖縄ハイの一方で…

 4月の沖縄の気温・湿度は本土の6~7月並み。本土から移住すると、季節がいきなり2か月ほど先に飛ぶんですね。「社会問題としての沖縄」に気付いても、なかなか言葉になりません。そもそも自然の営み、転勤先の習慣、過去の歴史ですから、誰かに相談するようなこと、抱え込んで深刻に悩むようなことではありません。

 しかし、そんな小さなことが心身に積み重なります。それがしんどさとなって自覚できるのが6月、沖縄の長い梅雨の真っ只中。沖縄は暑くて当たり前と頭では理解していても、身体は追いついていないこと。沖縄戦基地問題を「自分ごと」として考える必要があること。そんな中、新しい人間関係の中で、新しい仕事を覚えながら進めることが並行します。なかなか深いですね。

 

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6、まとめと感想

 ちょっと深刻過ぎたかもしれませんね(笑)

 実際には、周囲の人々のおおらかさ、優しさに救われていました。ただ、少し視野や思考は狭くなっていたようです。私の場合、赴任一年目は多忙で帰省の機会がなく、4月に沖縄移住して、最初に東京に戻ったのは3月でした。羽田から京急で品川駅を降りた時、なんかホッとしました。その時、沖縄で無意識に緊張していた自分に気づきました。

 これ以降、徐々に沖縄生活を楽しむことができるようになりました。肩の力が抜けたんでしょうね。

 ただ、そんな自分に気付くこともなく、沖縄から離れる人もいるかもしれません。

 今まで沖縄でリフレッシュしていた人が沖縄に住んでしまうと、リフレッシュの場所と機会を失うんですね。

 そんな時は、一瞬本土に戻ってください。桜を見るも良し、かつての行きつけの店に行くも良し、昔の友人と馬鹿話するもよし。それも沖縄移住生活を楽しむためのコツだと思います。