55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職×信州移住の幸福(その2)

 

個人的な信州の魅力

 四季の豊かさですね。

 春夏秋冬がはっきりしている、それぞれの季節の美しさ・厳しさが強い、季節の中にも季節があってたとえば「早春・盛春・晩春」の違いを感じることができる。

 これが、個人的な魅力です。

 ただ、冬の厳しさはなかなかです。一日の最低気温がマイナス10℃になることもあります。気温だけは札幌と変わりません(笑)。

 ただ、松本市街地では札幌のような積雪はありません。また、東北の寒さと、松本の寒さは質がちょっと違います。松本の寒さは標高が高い場所の寒さ。寒いというよりも冷えます。部屋の窓・床・壁から冷気が入ってくる、冷たさが伝わってくるような、そんな寒さです。

 

移住から定住に進むかどうかの境界線(その1,那覇は都会)

 現役時代、4年間の沖縄勤務がありました。

 それまで沖縄に行ったことのない人間の初めての沖縄が転勤と言うハードなもの。

 ただ、赴任前後は、このまま沖縄で暮らすのも良いかなという思いがありました。那覇はコンパクトで利便性が高い・東京資本の店舗もたくさんある・地元のお店はおいしい、何より海が美しい…というわけで、結構気に入っていました。

 ただ、徐々に那覇がちょっと息苦しくなります(個人の感想です)。

 那覇の「自宅×職場」の窓の風景は「ビル」だったわけで、そういう意味では自然は遠かったです。海や山に触れるためには車でお出掛けしないといけないわけで、それは「休日限定×やんばるドライブ」になります。

 「古い沖縄(ちむどんどん的風景)×自然との適切な距離感」を求めると、定住先は名護市よりも北(いわゆる「やんばる」)か、島になります。それだと、それなりの不便さなどへの覚悟が必要です。

 

移住から定住に進むかどうかの境界線(その2,沖縄は暖かい)

 沖縄にも四季があります。そして暑がりの私にとって沖縄はとても快適でした。

 沖縄の真夏の最高気温は31℃くらい。沖縄時代に一番憂鬱だったのは真夏の東京出張。東京に行くと最高気温37℃ですから、出張から戻ると「那覇は涼しいね」という会話。2月でもセーターかジャケットで十分。

 ただ、この環境が私の心身に疲労をもたらします。

 四季の変化が弱いんですね。たとえば1年中アイスコーヒーという生活になります。すると身体が冷えるんですね。もちろん沖縄にも暖かい料理はあります。おでんなんかもおいしい店があるんです。でも、あったかいので足が向かないんですね。

 沖縄の移住して数年で本土に戻る人の要因に「食生活」があります。

 これを「沖縄料理が口にあわない」と何となく思っていました。そうではないんですね。ちなみに、久米島のある居酒屋のメニューに「握り寿司」があってこれがおいしい。私の好きなお寿司ベスト3に入ります。個人的にはそれを食べに久米島に行く価値があるほど。

 では食生活の何がしんどくなるかというと、通年で同じものを食べ続けることになること。四季の変化が弱い・いつも暖かいということは、いつも同じ肉・野菜・魚があるってことです。これはこれでとてもよいです。ただ、それが辛くなることもあります。

 基本的に高温多湿な環境ですから、そこで鍋・煮込み・熱い麺を冷ましながら食べるという感じになかなかなりません。調理方法も単調になるんですね、気分的に。

 

信州は四季の変化が大きい

 四季の変化が大きいと、たべものに「旬」があります。それにあわせて調理方法も変わります。暮らし全体も季節にあわせることが必要になります。

 私は、四季に変化があった方が心身が楽、季節の変化が大きいほど日常生活に楽しさを見出すことができるタイプ。そういう人が信州にはあっているのかもしれません。

 沖縄生活を経て、自分にあった気候・食生活・自然との距離感を松本で得ることができました。このことにとても感謝しています。

 

 もちろん、逆に「四季の変化が弱い×常夏」が合っている人にとって、信州は心身を蝕む可能性があることはいうまでもありません。要は適性です。

 移住・定住や田舎暮らし的なものへのあこがれがあるならば…自分の心身に適した環境を見つけることが大事とつくづく思う今日この頃です。