55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

日々雑感(学習支援のこと、小論文のこと)

                                                            今朝の松本城

 

 日中の気温は34度と予想されていますが、朝晩は涼しくなりました。

 最近、朝の目覚めがよくないのですが、起きて1時間散歩すると身体が楽になってきました。

 

 さてさて、ぼちぼち学校が始まっています。

 9月1日からという学校は、いまや少数派なのではないでしょうか。

 学習支援に参加している公立高校もすでに始まっています。

 そして、来週末が文化祭というスケジュールですね。

 

 その裏で、高校3年生は小論文やらエントリーシートの作成を進めています。

 これはですね…書くことは難しくはありません。

 書式やパターンがありますから、それにあてはめていけば形にはなります。

 問題は、中身なんですね。

 

 生徒さんの文章を読むと、その生徒さんがどんな価値観を持っていて、どこでどのように情報を得ていて、誰の影響を受けて賛否を明らかにしているかが何となくわかります。

 担当の先生とも相談して、生徒さん達には「報道には目的がある」と言い続けました。これは大手新聞社・テレビ局・出版社からネット(個人のもの)まですべて含みます。

 要するに「報道には目的があって、その目的に沿った情報がストーリー化されて伝えられる」ということです。そのことがわかっていないと、知らないうちに目的に沿った報道を信じてしまう、事実と思ってしまうよ…ということ。

 質問には「事実を確認するため、真実を明らかにするための問い」と、「恣意的な目的に誘導するための問い」がある。それを見分けることを意識しましょうってことです。

 恣意的な目的ための誘導であることに気づかず考察を進めてしまった場合、結論はあまりよろしくないものになる可能性が高いです。しかし、その結論を正しいと認識してしまうケースも少なくないです。

 

 報道には目的がある…その目的がわかると、俯瞰的な考察が可能になります。

 そして、俯瞰と具体とのバランスがとれた考察が示されている文章は高い評価を得やすいはずです。問題は、こういう思考を制限時間内で展開できるかなんですね。

 となると、いい意味で「思考のクセ」を導くこと、身に付けることが必要です。

 夏休みの目的は、情報のとらえ方と考察の方向性でした。いわゆるリテラシーですね。で、今どきの高校生は、大人より情報リテラシーには長けています。

 そういう意味で、比較的短時間で身に付けたようで、先ほど送られてきた課題レポートもなかなかのものでした。よかった。

 

 残念ながら、世の中には「反対することが目的のコンテンツ」も少なくありません。

 反対することが目的のコンテンツは、とどのつまり自分の評価を求めているだけで、そこに公共性や改善効果を求めることは難しいです。

 そういうエントリーシート、小論文にならにように…という夏でした。