
◆遅い冬休みは今日でおしまい
今週から、お仕事開始です。
この後、データが届き、明日ミーティング。
だいぶ充電できました。何もしていないんですけどね。ただ、来月末〆切の原稿書きと、学習ボランティアとはやっていました。
原稿は、先ほど初稿を提出済み
学習ボランティアは、いよいよ国公立大学直前です。
◆小論文のスキル・マインド・モラル
小論文は、学問上の課題・社会課題を扱うものが多いです。
そこで問われることには、こんなことがあります。
・課題を見つける観察力(デザイン思考)
・課題を構造化する思考力(システム思考)
・課題の原因や解決策を具体化する力(問いや仮説を立てること)
この段階で大切なのは、マインドなんですね。
俗にいう社会課題は、「みんなで取り組んでも解決できないこと」「当事者には責任のないこと」です。これに対し、「みんなで取り組んでも解決できないことに、解決策はない」「自分、もしくは自分たちの世代に責任のない社会課題に、なぜ自分が取り組まないといけないのか」という反応を示す人も少なくありません。
このようなマインドで小論文を書くと、社会課題は「悪の糾弾」、解決の発想は「悔い改めよ」になります。これは、主観に偏ります。ある方の言葉を借りると「それって、あなたの感想ですよね」になります。
気持ちはわかるんですけどね。マインドセットとしては改善した方がよい。
◆Z世代のすごさ
Z世代という言葉には抵抗があるのですが…、あえて使ってみます。
この世代の凄さは、「自分に責任のない社会課題に関心を持ち、この解決に取り組みたいという意欲」があること。つまり、他者の幸福実現に意欲があるのです。そして、他者に対する距離感が良いんですね。ものごとを俯瞰的に捉える力があるので、「押し付け」がないんです。
たとえば「子ども食堂」の運営や現場に関わっている高校生がいます。
このテーマでディスカッションすると、「子ども食堂の活動を支えること」は手段で、目的は「子ども食堂の必要のない社会の実現」という前提が、最初に確認されます。
◆薬学部に合格した高校生の発想
認知症をテーマとして練習問題ではこんなことを書いてきました。
「認知症のない世の中」にしたいというのが主張。その実現には
・認知症の治療薬の開発
・認知症の人もふくめすべての人が暮らしやすい社会の実現
という視点が示されていました。
こういう発想を「前提・出発点」としているのです。となると、あとは「仮説の実践・検証」になります。仮説の効果と課題を明確にして、解決に近づくこと。
それは、受かりますね。
というわけで、頑張れ受験生! 合格を祈っています。