旅の二日目は、尾道市~安芸高田市~広島市~関門海峡トンネルと進んで、現在大分県中津市にいます。から揚げおいしいです。
写真は、安芸高田市が「無印良品」を誘致しようとした道の駅。
残念ながら議会の同意を得ることができず廃案になってしまったという…。
安芸高田市議会の様子はyoutubeで中継・公開されていて、ここから切り抜き動画なども作られています。動画は高校生が見ていて、いろいろ質問されることがあります。というわけで、現地を見てきました。いろいろわかったことは、また何かの機会で。
さて、私には出世志向がありません。人事評価には「向上心にかける」といつも書かれていました。大学受験を例にとると、もう少し頑張ってもうワンランク上の大学を目指そう! という気持ちは弱いです。
それよりも、自分の学びたい学問・専攻とその教授がいることが最優先。
就職も同じ。給与よりもやりたい仕事。
そんな私が教育部署に異動すると、いわゆる不登校(当時は登校拒否と言っていました)の担当となります。
で、公立高校のデータを集めてみると、いわゆる「進学校」と言われる高校の方が、不登校出現率が高いんですね。各クラスに1~2名いるという学校も少なくない。偏差値が高い高校、地域の伝統校ほど多い。
当時はまだ「学力が低い学校の方が多いはず」という先入観がありましたから、この調査結果に衝撃を受けた人も多かったです。しかし、私は何となくこの結果に共感という言葉は不適切ですが、何となくわかる気がしました。
当時の仮説は2つ。
1、小中学校と成績優秀で、そのまま地域のトップ進学校に進む。
頭が良かったためほとんど勉強することなく定期テストは上位となり、勧められるままにトップ進学校に合格した。しかし、さすがに高校では勉強せずに上位にはなれず、では勉強しようと思っても勉強したことがないからどう勉強すればわからないというケース
2,トップ進学校は無理と言われながらも無事合格する。
普通の成績であったがある日突然「トップ高校」に行きたいと宣言し、ものすごい勉強を始める。成績は徐々に上がっていったがトップ高校合格にはまだ差がある。模試の判定も低い。それでも努力を続けて大逆転合格を勝ち取るというケース。
問題は「2」です。
いわゆる「燃え尽き症候群」です。そして、この傷は結構深い。
努力とは、才能を磨くためにするものです。
しかし、「2」の努力は、才能を摩耗・消費させてしまったんですね。
偏差値的な価値を高める努力をすることで、自分を使い果たしてしまったという…。
偏差値的な価値ではなく、自分のやりたいこと、できることを見つけ、その能力を磨くためにふさわしい高校はどこか…に努力してくれればと思うのですが…そうではなかったのですね。
より偏差値の高い学校を目指して努力して合格したというのは美談ではありますが、その裏で自分の才能を使い果たしてしまうことがあります。これは最近中学受験の現場で言われていますね。「公立より私立」が主たる目的で勉強・努力して合格しても、その中学生活は本人も保護者が夢見たものにならないのです。
努力は才能を磨くもの。
自己の才能に気づかぬままに努力をすると、その努力が負荷となって気づかぬままに自己の才能を摩耗させてしまうこと。
だから、先に才能・希望・適性に気づくこと。それを踏まえて努力の方向性・負荷のかけ方・磨き方を工夫すること。
早期退職生活の不安や課題も、対処療法ではなく体質改善による根治が大切。
今回の旅がすでに楽しいのは、「車で遠くに行く」という目的を自覚して実行しているからかもしれません。
さて、明日はどこに??