晴天ですが、気温は氷点下4℃。もう一回灯油を買わないと…。
さて、早期退職4年目が終わろうとしています。精神的にはとても落ち着いており、早期退職してよかった…としみじみ思えるようになってきました。
早期退職した年の4月は、心身共にボロボロで主治医のところに2週間入院しました。退院後は無職と賃貸生活による資産減から経済的不安に苛まれることも多かったです。その後、幸運にも原稿書きのお仕事を得ましたが、昨年は書けないことに苦しむ時期もありました。
信州移住で暮らしの安定と幸福感は高まりました。しかし、標高600mの松本市の冬は寒く、氷点下10℃まで気温が下がることもあり「信州に移住しても冬の寒さに負けて都会に戻る人も少なくない」ことを体感しました。
そんなこんなでいろいろありましたが、今はとても安定しています。
・寒さは断熱リフォームで解決(市による断熱リフォーム補助金アリ)
・書けないスランプは散歩で解消(散歩コースに松本城あり)
・心身の不調は玄米と漬物作りで改善(信州米、地場野菜、信州みそも)
ただ、現在の暮らしを客観的に見ると不審者に近いでしょう。
・部屋にずっとこもっていて、何のお仕事をしているかわからない
・いつも同じ格好で、昼間にスーパーで買い物をしている
・ご近所付き合いはないけど、時々女性がやってくる
・車は持っているから、経済的にはそこそこな暮らしをしているみたいだ
松本の人の感覚は都会的ですから必要以上に他者に干渉すること・詮索することはありません。もし、上記のように思っている人がいても、それを言葉にしてわざわざ伝えてくる人もいません。そこは安心・快適・気楽です。
とはいえ、「早期退職×在宅ワーク×フリーランスの暮らし」は、そう見えるのも確か。これに加え、家族それぞれが自立して暮らしているので不審度は高まる。部屋のリフォームでいつもお世話になっている担当者には、「ここは事務所か仕事場ですか」と問われたこともあります。モノが少なく生活感が弱いみたいです。
「早期退職してのんびり暮らす」「組織から離れてフリーでお仕事する」というスタイルは、ネット上では市民権を得つつありますが、リアルの世界ではまだ少数派。
そうなると、人間関係の濃い場所で暮らすのは少々しんどいかもしれません。
人間関係の濃い場所には「その土地で暮らす人々が分担している役割」があります。
傍目にはヒマそうなのでその役割が多めに来るのですが、それを「しんどいと感じる」か、「地域の人々の温かさ・親切」と感じるかは個人差があると思います。で、しんどいと感じる人は「自治体組織の強い地域の一軒家」よりも「市街地マンション暮らし」の方が快適でしょう。ええと、私ですね。
早期退職や地方移住は、「それまでのしがらみから離れ、自己を再生すること」という要素があります。仕事や暮らしのために諦めていたことを取り戻すこととも言えます。で、自己再生のために必要なのは「引きこもる時間」なのか、「コミュニティとのふれあい」なのかは、個人差があるはず。
ちなみに私は「引きこもる時間」だったようで、そういう選択がうまくいったことが今の暮らしを実現してくれたようです。
これからも、「信州移住しても山は見るだけ」「早期退職しても家にいるだけ」の暮らしを楽しもうと思います。