55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

自分の夢を実現したいなら偉くなれ(!?)

 

バブル世代が若手の頃、よく言われた言葉

 お仕事のことで、不満をもらすと、「やりたいことあるんだったら、早く偉くなれ」とよく言われたものです。

 逆に言えば、「世の中をよくしたい」「人々の幸福実現に寄与したい」ならば、「偉くなるのが早道」ということですね。特に、既成の社会の仕組み・仕事の仕組みなどを変えたいなら「偉くなってから」ということがよく言われました。

 今思えば、これも「封建的価値観」「序列的発想」ですけど、若い頃は、「確かにな…」と思っていました。

 

実際に偉くなっていく人を見ると、パターンは二つにわかれる

 一つは、「個人的信条」が前面に出てくるタイプ。

 もう一つは、「個人的信条を控え、全体のバランス・公平性・公正」さを優先するタイプ。

 若い頃聞いた、「自分のやりたいことやるなら偉くなれ」を、「個人的信条を実現したいなら、公的ポジションに就いて権限を持て」と理解したが偉くなると、「個人的信条実現型の上司」になります。

 上司の個人的信条が、社会課題にはまっている場合、「いままで誰も解決できなかった問題の解決・市民の幸福・よりよい社会」の実現に結びつくことが多いです。

 しかし、ハマらない場合、それは「上司個人の自己満足」に過ぎず、「公的機関の私物化、組織の混乱、予算の無駄遣い、新たな問題の創出」という最悪の結果になります。

 

中立・公平・公正さには支持や評価が集まりにくい

 たとえば、現在の新聞社の歴史を紐解くと…。

 「報道」ですから、「中立・公平・公正」が重要です。一方で、「権力の監視」という役割もあります。つまり、「権力の私物化」を監視するのが報道の役割と言えます。

 一方で、「商売」ですから利益を出さないといけません。そして、「売れる新聞」には、企業としての信条・価値観が明確なものが多いです。スポーツ新聞なんかそうですね。報知(巨人偏向)、関西版のデイリースポーツ(阪神偏向)がその代表。

 護憲・改憲も、「社の方針」があるみたいです。野球なら「ひいきも洒落」ですが、憲法レベルのものを、公的報道機関が「社の方針・結論ありき」にすると、ミスリードする可能性があります。もちろん、そこから「異なる意見を比較して、事実を明確にする・議論を重ねる」となればよいのですが…。

 そして、「単なる偏った意見」が多数決になってしまうことが増えてきました。

 中立よりも「戦略」が勝つんですね。 

 

個人的信条の実現を優先したい人にとって

 それが、「だれも解決できなかった社会課題の解決」につながるならよいのです。

 しかし、「若い頃夢見た個人の夢の実現」だと、やばいです。

 なぜなら、個人的信条の実現を目指す上司にとって、最大の敵は「中立・公正・公平」だからです。そうならないように「バランス」を取ろうとする部下は、降格になります。

 今、公務員や学校の先生を目指す若者が減っています。

 若い人や、能力の高い人の離職も増えてきました。

 「本当の中立・公正・公平」というものを、若い人から学ぼうと思う今日この頃です。