
◆自分にあった暮らしが見えてくる
早期退職生活の理想・願望は、「自然の中で暮らしたい」でした。
窓から山が見える景色が理想。風通しの良い平屋の一軒家。
しかし、そういう暮らしが自分にはできないこともわかっていました。
できないのはわかっているのですが、でも、自然と近い場所で暮らさないと心身がもたないという危機感はありました。そこで、越後湯沢や軽井沢などのリゾートマンションで暮らすことを考え始めたのが40代の頃です。
その後、「沖縄勤務」がありました。ただ、沖縄は私にはあわなかったのです。
◆私に沖縄があわなかったのは
一つは四季の変化が弱いこと。念のためですが、沖縄にも四季はあります。
ただ、本州ほど桜は咲きませんし、紅葉も…ないです。
海はとてもうつくしいです。とても癒されます。しかし、私が求めている自然って、人の手ができるだけ入っていないもののようです。沖縄の海岸線は「リアス式」で、美しい砂浜って実は少ない。その少ない砂浜は、ほぼ観光地として手が加えられている。
そういう感じなので、海の見えるカフェで過ごす時間はとても快適でしたが、「暮らす」となると、踏み切れない。
二拠点生活の場としてであれば問題ないのですが、本拠地にはならない…。そんなわけで、貴重な沖縄勤務を体験しましたが、定住は諦めました。
◆松本が落ち着くのは…
市街地のマンションという、田舎暮らしとはほど遠い場で暮らしています。
老後も考えると「生活利便性」は欠かせません。
一方で、部屋から北アルプスが見える、桜も紅葉も徒歩圏にある、気温と山の色の変化で四季の変化を体感できるのが、松本の良いところです。マンションなので、一軒家よりも眺望がよい。
どうやら、私は海より山、古い景色に癒されるようです。市街地の古い建物や、保存されている街道の街並み、神社の空間に心惹かれるのはそういうことみたいですね。
◆今行きたい場所、今年実現したいこと
北海道・釧路湿原です。この近辺で滞在型ワーケーション。
現実には、海も山も、人の手が入っています。観光地ではなくても、そこで生活する人がいる限り、何らかの整備はされます。
しかし、「湿原」だけは人の手が入りにくいです。暮らすことも難しいです。
つまり、現代人が見ることができる、最も古い景色は「湿原」ではないか…というのが私の仮説。
お仕事の状況にもよりますが、5~6月ころにと考えています。
そう考えると、何だか心に張りが生まれてきました。
年末年始の無気力・脱力・無為な時間で貯めたエネルギーが、少しやる気に変わってきました。