◆早期退職と言えば格好はつきますが…
早期退職3年目、心の中では「ドロップアウト」「敵前逃亡」という忸怩たる思いがあります。50歳を過ぎて公務員から民間に転職したのは、家族の介護という事情が大きかったのですが、同じくらい、もう少しスキルを磨いて長く働くことができればという思いもありました。
しかし、自分を高めることはできず、幸い早期退職と言う選択肢を準備していたおかげで、無職になることができました。そこには、やはり挫折感があります。
現在も落ち着かなくなるのは、そういう心境に取りつかれる時…。
◆確定申告の準備をしていると
昨年1年間、お仕事の稼ぎが100万円に達していました。
ちなみに2月は11,000円、3月は22,000円。ほとんどは後半の追い上げの成果ですね。昨年比で倍。ライター家業2年目では上々と言えるかもしれません。
もちろん、これだけでは生活は赤字なわけで、生計が成り立っているとは言えません。年収としては非課税世帯です。
しかし、組織に属さず、個人として100万円稼いだということには、何か充実感があります。頑張った…と思えます。
◆もちろんライターとしては底辺ですが…
そこには経験を活かせるものもあれば、未知の挑戦もありました。
感謝しているのは、今まで現場で経験的に学んできたことを、理論で言語化することもできたことや、今まで失敗してきたことの原因がわかったり、自己の先入観への気づき、過ちの発見があったこと。
こうした、お仕事を通じての学びを振り返ると、自分の早期退職のドロップアウト要素を受け容れることができるようになってきました。
それが、この年末年始の心の動き。
◆早期退職した人生をどう受け容れるか
「引き際」という言葉があります。
お仕事でもプライベートでも、できることが増えていく人生の時と、できないこと・わからないことが増えてくる人生の時があります。
50歳前後で、「できないことが増えてきたという自覚」はありました。
専門職よりの人間にとっては致命的です。
でも、そういう意味で、引き際だったのだ…と思います。若い人に席を譲るべき人間でしたね。「老兵は、早めに消え去るのみ」ってこと。
それが、実践できたということ。
ええと、ネガティブではなく、前向きにそう考えられるようになりました。
というわけで、四柱神社に行ってきました。
おみくじは「吉」。
自己の未熟さをかみしめ、反省しつつ、それを受け容れ、新しい価値を創造したいと思います。