地方移住には、難しい面もあります。
その一つに、人との関係性があります。
◆松本に移住しましたが、未だ知り合いおらず
市街地のマンション暮らしなので、特にご近所付き合いもなく、ゴミはマンションの指定の場所に棄てるだけ。自治会もない。自動的にマンションの管理組合員にはなっていますが、費用は、マンション管理費に含まれているはず。
もちろん、住民の方とすれ違う時は、愛想よく会釈・ご挨拶します。
ただ、元々知り合いがいない、住んだこともない土地です。
そういうわけで、人間関係のトラブルがない。そもそも人間関係がない(笑)
◆地方移住や早期退職に何を求めるか
私の場合は「静かな暮らし」「穏やかな日常」「ポツンと一軒家的気楽さ」です。
田舎暮らし、地方移住の究極って「ポツンと一軒家」だったりするんですね。
「東京批判」の一つに、「あれだけ人が多い街なのに、ご近所と声がけすることもなく…」ってありますけど、だからこそ、ポツンとした暮らしを求める人も少なくありません。
知り合いのいない街に移住するってのは、そういうこと。
誰に気を遣うわけでも、遣われることもなく、貸し借りもない、そういう孤独で気楽な「ポツンと一軒家的生活」を松本で楽しんでいます。
◆地方移住の逆説
移住で大事なのは「インフラが整った暮らし」という逆説。
良い意味で「お金で解決できる」「人に頼らないで生活出来る」「ネットが快適につながる」こと。マジな田舎では、水やガスが地元の人に話を通さないと出ないこともあります(嫌がらせではありません。それくらい不便×自治×自給自足ということ)。
これは、自然の中で、自然の脅威と対抗しながら暮らしていく中で「蓄積された知恵×協働意識」を理解する・実践する・参加することを求められているわけで、その中には合理的には理不尽なことも、閉鎖的な悪しき習慣もあって、そういう中で「コミュニケーション能力」を発揮する、もしくは「貢献できるもの」を持っていないと、やはり難しい…、そして移住初期でつまづいてしまう。それは、誰も悪くないんですけど、誰も幸せにはならないんですね。
◆東京で稼いで、稼いだお金は松本でつかう
そういうことを、転勤生活で見てきて、お仕事として移住支援も担当して、自分自身も転勤先では移住者で、沖縄では「字費」を払う暮らしもして、それがおかしいとか、嫌とかではなく、「私には無理」ってことがわかって、移住では「インフラ」を重視しました。それが現在の暮らしのベース。
松本への貢献と言えば、東京でお金を稼いで松本でつかうこと。
リモートワーク時代のありがたさですね。
でも、東京から稼げる=原稿が書けるのは、松本の自然・街並み・利便性・水の美味しさのおかげ。というわけで、良い意味で「人とは関わらない暮らし」が、私の移住生活方針(笑)。
でも、松本への感謝は、言葉と表情とに出して暮らす今日この頃です。