◆早期退職して3回目の冬
早期退職して悩む・後悔する・考えてしまうことに、「早期退職して本当によかったのか」という問いがあります。この構文は、「地方移住してよかったのか」でも有効。
この問いに、少し決着が見えてきました。
やはり、経済と季節との問題に見通しがつくことが大きいですね。
で、私の場合、今の生活が維持できるならば、正解だったと前向きに考えられるようになりました。つまり、「書く仕事×松本暮らし」が続けられるならば、ひょっとすると「現役時代よりも幸福な暮らし」「定年まで組織で働くより生き甲斐を感じる日常」になりそうな感じがしてきました。
◆地方移住を発信する人との共通点
最近、北海道での移住生活を発信しているYouTubeをよく見ます。
特に好きな方が4人ほどいます。そのうち2人は、幸福度が高いように見えます。
その2人と私との共通点を探してみると、こんな感じです。
・お仕事はネットで完結
・ミニマリスト
・人と会わない生活、関わらない生活への耐性が高い
確かに、この3つが可能であれば、地方移住とか早期退職とかではなく、まして年齢にも関係なく、「個人×ノマド生活」ができます。そして、気が付けば私もそんな生活に近づきつつあります。そーゆーことみたいですね。
◆地方移住の難しさは…
東京出身の転勤族の私は、お仕事しながらいくつかの地域で過ごすことができました。移住・定住業務に関わったこともあり、少しその現実も見てきました。
地方移住の難しさの一つは、「賃貸物件の少なさ」です。マンションもアパートもないです。で、最近はあっても東京並みの家賃だったりします。
となると、「購入」しかないんですね。これは、結構冒険・危険。そして、移住後のトラブルの要因でもあります。
そこで「移住体験期間」が重要になります。移住体験住宅を提供します。ただ、家賃や水道光熱費を負担してもらうパターンが多いです。上に記した2人は、自治体の移住体験住宅で数カ月過ごし、そこで地域の人とのつながりをつくりながら移住の判断をして、不動産情報とかには公開されてない地元物件を紹介してもらい、借りて住んでいるようです。一人の方は、コロナで営業をやめたコテージを借りています。これは、貸す方も借りる方もwin&winですね。ただ、こういう物件は、少し長めに移住体験をして、地域の人との信用を得て可能なこと。孤独耐性とコミュニケーション能力との両方を持っているんですね。
◆都会から収入を得て地方で暮らす
リモートワークなので、住んでいる地域とお仕事での関わりはない。
組織に属していないので、自分の時間を自由に案配できる。極論すれば、すべての時間を仕事に費やしても構わない。そのことで健康や人間関係に支障が出ることもない。
ただ、大きく稼ぐとなるとそれは個人差・能力差があると思います。私には無理。
それより、長く稼ぐための信用貯金を優先するのが私の課題。
とここまで考えると、早期退職の一つのスタイルが見えてきました。
「リモートワーク×節約」ですね。
これを、現役時代から準備しておけば、もう少し早く現在の心境にとどいたかもしれません。ただ、これは「早期退職」に限らず、これからの日本における「生存戦略」の一つかもしれません。
宮仕えの公務員から、リモートワークの個人になりました。
自分でも驚くような変化です。
この変化に自分で気づいた時、前向きな答えが自然と出ました。