◆そもそも年金受給額が年間200万円に達しない
24歳で社会人となり、55歳で早期退職しました。
31年間の勤め人生活で転職2回。民間・公務員・民間非正規と働いてきて、65歳での年金受給額は200万円(年)に達しません。
そんなもんです。
つまり、生活をそのサイズにあわせないといけない。
200万円の中には、税金・年金・保険なども含みますから。
◆早期退職と老後の暮らしの現実に40代で気づいたのが今の暮らしの原点
早期退職資金と一言で言いますが、それは大きく2つ。
①早期退職するための資金(早期退職から年金受給までの暮らしの資金)
②年金受給後の暮らしの資金(年金だけでは暮らせません)
これに、自分の「死の経費」が必要。葬儀とかはしなくてもよいのですが、しなくてもいろいろ経費がかかるんです。
さらに、「介護・認知」の経費も必要です。
そこで、40代から、「年間200万円、月16万円生活」を始めました。もちろん、すぐに達成できたわけではありません。それでも少しずつ可能になっていきました。
◆経済的必要性に迫られて始めた今の生活ですが
年間200万円以内の達成が見えてきました。ただ、今年から大学にも通っているので、実際は200万円を超えますから、この費用を除いてということになります。
早期退職1年目は、税金類の支払いだけで50万円を超えます。
これが2年目以降に少し減り、賃貸から持ち家などに変更して無理やり実現したということは否めません。
ただ、3年目の今は、「義務感」による節約・生活規模の縮小という意識がなくなってきました。節約することが楽しくなってきました。水道光熱費を抑えること、直売所で野菜を買うこと、図書館を利用することは、松本市への小さな貢献にもなる。公共の仕組み・社会の循環の仕組みに乗っかることが、節約につながる。
そう考えると、憧れるのですが私にはできない「ポツンと一軒家暮らし(自給自足系)」ではなく、市街地のマンション暮らしでも200万円未満生活が継続可能ということがわかってきました。
◆老後をきれいに過ごすために
早期退職にも、「億り人系」と、「ビンボー暮らし系」とがあるようで、私は「ビンボー系」。ただ、資金的な余裕のなさ、必要性にかられて始まった節約・断捨離・ミニマリスト的生活ですが、老後ってこういう感じで社会の隅っこで生活させていただけるのが自分に合っているとも思います。
早期退職3年目・老後を意識して思うのは、「社会によって生かさせている」「公共と福祉の仕組みで暮らせる」という実感。
…もっと感謝が必要ですね。
これも、早期退職3年目の年末の振り返り…です。