55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

断熱リフォームの記録(松本移住の覚書)

 

 

雪国で暮らした期間も長かったのですが

 東北で長く暮らしましたから、寒さや、雪の運転にも慣れているという気持ちはありました。松本移住も、そういう点では不安はなかったのです。しかも、住まいはマンションでしたから。

 しかし、寒い。マンションの機密構造は高く、窓を閉めれば至近距離で工事をしていても音は入らない。ただ、足元から冷気を感じる。

 やはり、雪国の寒さと標高600mの寒さとは質が違うようです。スキー場と標高変わらないですからね。ただし、日中は10℃位まで上がる日もあり結構暖かい。それだけに、深夜の冷え込みがきつく感じます。

 

1年目は、エアコン暖房だけで試してみました

 一日フル稼働ですね(笑)。で、冬の電気代は一か月12,500円。

 エアコン暖房で1万円かかるということ。しかし、十分ではありません。夜中に寒さで目覚めることもしばしば。室温が20℃を切ると私の身体は耐えられないようです。

 そういえば、この部屋を内見した時、オーナーは床に絨毯を3枚重ねて敷いていました。今思えば、床からの冷気を感じていたのでしょう。

 そこで、断熱に取り掛かりました。まず自力でできることから。

 

セルフ断熱×ホームセンターの資材で取り掛かる

①まず床から

 床に断熱材を敷きました。床をはがして…という本格的なものではありません。

 リビングの絨毯、和室の畳の上に「断熱材(スタイロフォーム)」を敷いただけです。断熱材は、近所のホームセンターにあります。自家用車で運搬可能。

 床に敷いたら、その上に「マット」をかぶせて敷きます(写真) 。

 これで、床からの冷気は緩和されました。しかし、次の課題が待っています。

 

②次は窓

 床からの冷気が緩和されると、窓からの冷気を強く感じるようになりました。

 というわけで、ニトリで「断熱カーテン」を購入しました。

 床に断熱材などを敷いたので、床の高さが数センチあがりました。このおかげで、カーテン下部に隙間ができることなく、冷気の遮断ができました。

 

③さらに窓

 窓ガラスと窓枠そのものが冷え切っているんですね。「窓と断熱カーテンの間の空間」に冷気がたまっているのがよくわかります。朝、カーテンを開けると冷気が部屋に広がるのです。というわけで、ポリカボート(プラダン)を購入しました。これもホームセンターで。ニトリの資材館ってのは何でもあるんですね。

 帰宅して窓に合わせてみると、2箇所は加工なしでぴったり張り付きました。

 1箇所は、カッターで少しだけ切りました。加工はこれだけ。

 本当は窓枠を作って…なのですが、不器用なので単純に張り付けるだけ。それでも効果はありました。

 

④上記の結果は

 寒いは寒いのですが、だいぶ楽になりました。室内でもヒートテックを着ていますが、それで何とかなります。

 客観的には、電気使用量で出ます。上記の断熱処置は、今年の1月上旬に揃いました。以降、電気使用量は減り、電気代も12,500円前後で推移しました。

 

2年目の冬を前に考えたこと

 断熱カーテンやポリカボードを使ってみると、窓から冷気が伝わることを実感・体感しました。そして、物価上昇です。電気代の値上げもすごいですね。ここで決断しました。窓の断熱リフォームです。

 松本市には「断熱リフォームの補助金制度」もあります。

①初期構想

 窓ガラスだけを複層ガラスにしようと思ったのです。ガラスだけ交換ですね。しかし、リフォーム会社の人に見てもらうと、「ガラス交換はできる。しかし、サッシの幅が足りない。つまり複層ガラスの幅の確保が難しいので、効果が弱い」とのこと。この段階で、「内窓をつける=二重窓」の選択になりました。

 

②マンションの場合は共用部分でないことを確認する

 窓枠・サッシは「共用部」であることが多いです。確認すると共用部ではないとのこと。この段階で、松本市補助金申請×見積などをお願いしました。

 

③約50万円です

 相場的に適切かどうかはわかりません。

 工事をお願いしたのは、現在のマンションを購入した時、仲介の不動産屋さんから紹介してもらった地元企業。やや高いな…とは思うのです。しかし、アフターがしっかりしているんですね。不具合などがないかの問い合わせが来たり、伝えるとさらっと直してくれます。見知らぬ土地の暮らしは、アフターが大事です。

 窓のリフォームで勧められたのは、新設する内窓を複層ガラスにしましょうという提案。価格的には上がりますが、効果が違うとか。そういう言葉には乗っかってみるようにしたのが松本暮らしです。

 リビングの窓は4枚。ベランダに出るための大型窓。和室は2枚。出窓になっているので中型窓。これが新設になります。

 

灯油ファンヒーターで加熱も試みる

 この夏から秋にかけて、電気使用量は昨年より減っています。しかし、電気料金は上がっていますね。エアコン稼働なしの月でも、昨年同月比で千円以上高いです。また、現在のエアコンは、前のオーナーから譲っていただいたもの。モノはよいのですが、10年物。「いつ…」が不安です。

 幸い、家電ポイントがあったので、これで「灯油ファンヒーター」を新規購入しました。すでに稼働しています。松本市の最低気温はとっくに一桁になり、過日は5℃まで下がっています。しかし、30分ほどヒーターを動かせば、室温は24℃になります。

 快適です。

 

まとめ

 というわけで、「床×窓の断熱」「エアコン×灯油ファンヒーター」「ヒートテックで2年目の冬を迎えます。

 費用はトータルで52万円ほど。

 「経費のもとは取れるのか…」という疑問はなくもないです。多分、取れないでしょう。ここは、省エネ生活で世間に貢献するという心意気ですね。ただ、もしこの部屋を売却することになった時は、付加価値になると思います。

 とはいえ、経済的合理性以上に、窓の断熱リフォームが終わってからの、暖かい部屋での暮らしとその快適さに満足しています。

 これで、松本市に根をおろすことができたかな…という感じ。

 

 「冷気は窓から」です。

 信州移住をお考えの方は、「住まいの断熱状況を確認する」「断熱リフォームも予算に含めて考えておく」とよいのではないでしょうか。

 実は今の部屋、購入時に値切りました。「リフォームして大事に使いたい」とお伝えして了承してもらいました。この時に浮いた予算が「購入時×2年目のリフォーム経費」になっています。