55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職生活を楽しむには…

 

30代~40代の頃に苦しかったのは

 若さがなくなることですかね(笑)

 これをもう少し掘り下げると、価値観の変化とか、求められる結果についていけなくってことですね。さらに言えば、大学で学んだことや、社会人初期に身に付けたスキルが通用しなくなるってこと。これは「コミュニケーションスキル」も同様。

 飲みにケーションとか、ゴルフ接待とか、料亭で密談とか、そういう時代ではなくなってきたってことです。プライベートな価値観や時間の共有ってのから信頼を構築するってことに、公私の混同・負の側面という指摘が大きくなってきたのですね。

 

特命という古い習慣

 会議室に呼び出されると、上司が一人、私も一人。で、こういうことをやって欲しいけど、誰にも言わないでくれ…。そういうお仕事の決まり方ってわりとありました。そういうことを喜ぶ人もいました。秘密の共有から出世をつかむ人もいましたね。

 私は嫌でした(笑)。チームでできない業務、公開できない業務って、そもそもよろしくないです。で、こういうことで出世していく人って、もちろんお仕事ができる人です。その優秀性は衆目の一致すること。

 ただし、管理職としての適性は???。何でも一人でできてしまうので、組織作りとか、チーム運営ってことが今一つ。ついでに、視点が上司に向きがち。

 理想が先走って、それをどのように実現するか…ということが精神論になるんですね。理想を実現するスキル、課題解決の方法論がないんですね。

 

高い理想に技術がおいついていないという現実

 大学入試センター試験に「記述を入れよう!」という理想は結構です。

 ただ、それがなくなったのは「50万人分の答案を、誰が採点するのか、どうやって採点するのか、約1週間でできるのか、誤差は生じないのか」という技術的課題を解決できなかったことが大きいですね。理想があるから技術が発達するのは事実ですが、技術がないと理想は実現できないんです。

 30代後半=中堅社員となってしんどいのはここですね。降って来る仕事に対し、それを実現する技術・組織・システムがない。というわけで、公務員時代の私はそういう部分に興味を持って勉強を始めました。ちょうど、市町村合併があって、公務員の数が減る、担当地域は広くなる、地域の生き字引的なベテラン職員が退職する、優秀な人は転職する…という時期でもありました。

 

早期退職生活を楽しむには…

 楽しむという理想に対し、それを実現するスキル・技術がなかったみたいです。

 今、やっと幸福ってものを実感できるのようになってきたのは、その技術がわかってきた…ということのようで。

 私の場合は、やっぱり学ぶこと、知ることが好きみたいですね。それも、目的なく学ぶこと、ただ知ること、考えることが好きです。今は、価値や利益とかを求めて学んでいるわけではありません。お仕事から離れる=お仕事に活かす、誰かの幸福に寄与するための学びではありません。

 現実には、お仕事に活かされている部分もあるのですが、そうなると、お仕事も義務的な仕事観から離れ、学び的要素が濃くなります。となると、私の場合は幸福感が高まるようになります。

 

 というわけで、早期退職生活を楽しむには、楽しむなりの技術・スキルもあるみたいですね。私の場合は、それが「目的のない学び」だったようです。