55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

教育と学問との混同について(おじさんの大学生活)

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課題解決の発想で…

 企業や地域の課題を明確にし、その解決を考えるのは「定番」です。

 その時、高い評価を得るレポートには、「顧客、地域の人の困りごと、悩み、課題」に着目し、その解決を考えるパターンが多いです。

 一方で、評価されにくいレポートには、「企業の強み、地域の強み、特徴」に着目し、その発展を提案するパターンが多いです。

 この違いはなぜ生まれるのか??

 

評価されにくいポイント

 「企業の売り上げを伸ばすにはどうすればよいか」という問いについて、

 ①「顧客の困りごと、悩みに寄り添い、その解決を考える」という方向性

 ②「自社の強み、人気商品を強化する」という方向性

 の二つが出てきます。

 理想は「①」です。そして、顧客の課題解決に自社の「強み」をリフレーミングして活用するという方向に進むのがセオリーと言えます。たとえば「赤ちゃんの離乳食」をリフレーミングして、「老人用の介護食」にするという発想ですね。

 評価されにくいのは、「自社の強み=看板商品をもっと売ろう」です。

 まず、顧客への視点がありません。企業の都合と論理だけで解決を図ろうとして精神論に進んでいくことも多いです。もしうまくいって、売れている商品の売り上げが伸びたとしても、売れない商品は放置されたままですから、赤字も顧客離れも放置となります。

 

教育では「長所・強みを伸ばすこと」は大切ですが

 人間は、長所・強みを伸ばすことが大切です。

 心がしんどくなる時は、周囲との関係性に悩むことが多いです。ですから、関係性を断ち切り、自分自身を取り戻すことが有効になりやすいです。まず周囲や過去、課題や困りごとを断ち切ることが、解決のはじまりだったりします。

 しかし、企業経営で「顧客を切り離す」、学問の世界で「課題を無視する」を出発点とするのはどうなのでしょう(笑)。

 教育では「長所を伸ばす」ことはとても大切です。しかし、学問で「課題を無視する」は許されないはずです。この差異を理解することはとても大切。

 

感情的になってしまう人もいて…

 企業課題の解決を考える時、「教育的発想=強みを活かす」から発想することは間違いではありません。しかし、課題と向き合わない発想はどこかで行き詰ります。その時、感情的になってしまう人もいます。「自社の良さがわからないのか(怒)」「ネガティブな発想には付き合えない」「なぜこのプランが理解できないのか、評価されないのか」というわけ。

 もちろん、教育ではよい発想です。

 しかし、課題と向き合って「課題」を明確にすることから逃げていては、「解決」は導かれません。そのことがどうしても受け容れられない人っては、一定数います。

 

そんなわけで…

 大学で学び直したいと考えていることの一つは、この「教育と学問との混同」。

 そもそも、世の中には「間違ってはいないけれど、別なものが混じって誤った理解になっていること」がたくさんあります。

 そういうものの「解析度」を高め、先入観から離れ、より創造的な解決が導かれるような思考の流れを構築したいと考えています。もちろん、私の中にもたくさん「混同×誤解×先入観」があふれているはず。これが私の課題。

 この課題を向き合って、自分自身をリセットしたいというのが理由の一つです。

 

 というわけで、レポートの続き、頑張ります。