55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

改めて早期退職の要因をふりかえってみる

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         新年のせいか、少し心が落ち着いたためか

           いろいろ振り返ることが多いです

 

準備と実践とは別問題

 早期退職を考えて、生活規模の縮小・断捨離・資金形成などを進めてはいました。

 とはいえ、本当に早期退職するかどうかは、意外と別問題。

 早期退職・定年退職に関係なく、老後に一定の資金が必要なのは共通です。そういう意味で、お金を貯めることは必要で、40代は資金形成にはギリギリの年齢でした。

 

人生観を変えた出来事

 順番に、自身の入院、家族の不幸、家族の介護です。

 身体を壊して入院する前、1か月の残業時間が、約200時間でした。これ以外に、出勤前にカフェで仕事、帰宅前にファミレスで仕事をこなしていましたから、実際にはもう少し多かったかもしれません。しかし、当時はこれが普通でした。

 結果として、心身に異常を感じ、医師から入院の命令が出ました。とは言え、実際に入院するまで2か月は通常営業していました。

 その翌年、悪性腫瘍で長患いであった家族が亡くなる、介護が必要な状況となるなど、いろいろなことが重なり始めました。これが40代後半。

 このあたりから、人生観が変わり始めました。

 

家族より仕事が優先という昭和の価値観

 私と同世代以上の方は、仕事優先の価値観がどこかにあると思います。

 男は外で働く、女は家を守るですね(笑)。仕事と家族とどちらを取るかを会社から試され、仕事を取るのが忠誠心の時代です。もちろん、この価値観を他人に強要することはありません。ただ、仕事が回らない時、理不尽な状況にある時は「自分が被る」という思考習慣がありました。

 この思考習慣、自分のためにも、チームのためにもならないんですよね。それは頭ではわかっているのです。ただ、そうしないと他の誰かが犠牲になるんです。

 また、公務員は幸福になってはいけない…という無意識の思考もありました。議会対策やクレーム処理をしているとそうなります。そういうことに、この頃やっと気づきました。

 

半分夢だった早期退職を現実化する

 このあたりから、「早期退職したい」から、「早期退職する」に気持ちが変わりました。断れる仕事はお断りするようになりました。一人働き方改革ですね(笑)。また、チームの動かし方も変えました。ICTが得意な人をチームに加えて、業務の合理化・簡素化を図ったのもこの頃。

 「ネットの活用×組織の再構築」が、公務員最後のご奉公かな…と思った時、早期退職への決断が固まったのかもしれません。

 ちなみに、当時から働き方改革や業務のICT化は、解決すべき課題でしたが、今ほど盛り上がってはいませんでした。業務命令ではなく、自分のプロジェクトチームの運営として、「ICT化×業務改善」を進めることには、周囲からの風当たりも強かったです。そういう点では、モチベーションの低下もありました。

 夜の飲み会をやめて、午後の会議でコーヒーとケーキを食べながらアイディア出しをする。午前中にはミーティングを入れず、情報はネットで共有する。そんなことをするだけで、子供の送迎や発熱への対応ができる、休みが取りやすくなる、定時帰宅できる日が増えるんですけどね(笑)。で、そういう成果が見えたことで、仕事を手放す気持ちにもなりました。

 

 そんなわけで、今は主夫として家庭に入っています(笑)。

 たぶん、幸せです。