今日は、「冬至」ですね。
◆私は、運のよくない人だと思います
良い言い方をすると、頼るよりも頼られる方です。
業務は、課題の多い地域・部署での問題解決が中心。ですから異動・赴任すると、2つの派閥の間に挟まれて、両方から責められる・攻められるってことになります。
しかも、そんな人間がある日、(業務命令で)課題解決プロジェクトの責任者となると発表されると、向かい風が強くなります(笑)
◆同じように仕事をして、褒められる人、責められる人
いわゆる、毀誉褒貶が激しい人っています。
日本社会的な同調圧力が強い組織では、厳しい立場になるんですね。
私の場合は、自分の未熟さ、空気の読めなさがいけないんですけどね(笑)。
見た目が「何を言っても怒らなそう」ってのもよく言われましたけど、要するに嘗められていたってことでもありますし、東京から異動してきたってことで最初にやっつけてしまえと思ったという人もいますし、自分の味方だと思っていたのにってことも言われました。
異動パターンは、東京~地方~東京~地方と、必ず一度、東京に戻るんですね。
東京から地方に行く時は「都落ち」。地方から東京に戻る時は「栄転」だそうです。
(私には、微塵もそういう感覚がないのですが…)
で、東京に戻る時は、必ず、嫌みが飛んできます。「なんでお前が」ってやつですね。東京に行きたい人っているんですよ。そういう人を差し置いて、私が戻ることが許せないんですね。
◆自分のブランディングを考え始める
そんなことが続いたので、自分のキャラづくりを意識するようになりました。
「無能」「飛ばされてきた」「ダメなヤツ」が基本設定。
服装では、スーツを辞め、「ゆるキャラ系」を演じることにしました。
その頃出てきた、「サーバント・リーダーシップ」という発想を取り入れ、ファシリテーションの形も変えました。プロジェクトの成功・成果を求めるのではなく、プロジェクト・メンバーが楽しくお仕事できるようにと発想を変えました。
いわゆる、組織に良い風を吹かせるってことが大事。
◆短期的な結果を手放す
そうなると、上司の評価は厳しいものになります(笑)
ただ、私自身はとても楽になりました。各部署から集まってきてくれたプロジェクトメンバーが、主体性を取り戻し、能力を発揮し、楽しく仕事できるのが一番ですよね。
市民との対話集会などで、罵声を浴びることは変わりませんでしたが、終わると何人かの人々から、「あんたの言うてることが、一番正しいからな。応援してるで」と言われるようになりました。
結果として、市民の協力を得て、プロジェクトは進むようになりました。
短期的な成果、数字で表現できる結果はあまり良くないです。しかし、住民の方々からの応援や、「このままでは…」と考えて行動してくれる人々の数は増えました。
というわけで、早期退職して、成果も結果も不要になりました。
自分のブランディングも不要になって、素の自分で生活できるようになりました。
仕事している時に、今くらい「達観」していれば、もう少し違った人生だったような気もしますが、今は今の暮らしを楽しみたいと、そう思う今日この頃です。